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1952年に誕生したWrangler27MWは、wranglerを代表するアイテムであり、vintageデニムウエスタンの中でもアイコニックなモデルです。1950年代から1960年代にかけてリリースされた27MWのディテールについて解説。

1stモデルは縦ベルの刺繍タグがあり、SANFORIZED表記のみです。スナップボタンはWの彫りが入った銅とシルバーが存在し、中でも銅ボタンは初期モデルとなります。胸ポケットはダイアゴナルで、ペン差し仕様になっていない点も1st固有のディテールです。

2ndモデルについて、タグにはサイズ表記が加わります。ダイアゴナルポケットはペン差し仕様となっています。ボタンについて、1stモデルがW彫りの刻印だったのに対し、2ndモデルはWが浮き出たデザインとなっています。トップボタンまでスナップ仕様となるのは、1950年代頃までのウエスタンシャツに見られる共通のディテールです。

1950年代後半に差し掛かると、ダイアゴナルポケットから通常のフラップポケットに変更されます。ボタンはW刻印から通称「イチゴボタン」と呼ばれるスナップボタンに変わります。タグは縦ベルタグのままですが、SANFORIZEDからWASHABLEへの表記変更が行われています。1960年代にかけては斜めベルの個体も存在します。

1960年代に入ると、Wranglerの27MW Denim Shirtでトップボタンは掛けボタンに変更されます。1960年代初期まではイチゴボタンが使用されていましたが、以降はパール状のボタンへと変更されます。また、タグからはベル表記が消え、Wranglerのみの表記となります。