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24.04.01

古着屋の奥底から:Wrangler 27MWの謎、復刻?ヴィンテージ?年代は?

古着屋の奥底から:Wrangler 27MWの謎、復刻?ヴィンテージ?年代は?

こんにちは、古着屋の裏通りからこんにちは、Vookの編集部、ざわちんです。今日は、古着愛好家の心をくすぐる、ある謎に迫ります。それは、古着屋で見つけたWrangler 27MWが復刻なのかヴィンテージなのか、そして何年代のものなのかを見極める旅。それでは、細部のディテールからこの謎を解き明かしていきましょう。

復刻かどうかの見極め方

さて、この探偵物語の始まりは、色から。我々の主人公、Wrangler 27MWはブラック。一般にヴィンテージのWrangler 27MWはインディゴのみ。ここで、最初の疑惑が晴れます。このシャツは、復刻版である可能性が高いのです。

年代の見極め方

イチゴボタン
そして、その証拠はイチゴボタンにも。全てがイチゴボタンというのは、1950年代の商品の特徴。ここにきて、私たちの推理に新たな糸口が。

しかし、1960年代からはトップボタンが掛けボタンへと変わります。このシャツにはそんな掛けボタンは見当たらず。ここで一つ、大きな疑問が解決される。


そして、ポケット。このシャツにはダイアゴナルポケットではなく、フラップポケットがついています。これは、1950年代後半以降のデザインの明確な特徴であり、このシャツの年代をさらに絞り込むことができます。

こうして、このWrangler 27MWが1950年代後半から1960年代初頭のスタイルを蘇らせた復刻版だという確信に近づきます。
(タグのブルーベルの不在、サイズやMADE IN USAの表記がない点は、現代の復刻版であることを示唆しています。)

この商品は1950年後半~1960年前半の復刻版?

そして、ここにきて、我々の謎解きは終わりを告げます。このWrangler 27MWは、過去の時代を現代に呼び戻す、細部にこだわった復刻版だったのです。内側のタグの雰囲気が試作品っぽさを醸し出している点も面白いです。

1950年代後半から1960年代初頭の空気をまとうこのシャツは、ただの服ではなく、時間を超えた旅人のようです。古着選びの醍醐味は、目の前にあるアイテムがどの時代から来たのか、その謎を解き明かすことでもあったりします。今回の旅で得た知識が、皆さんの古着ライフをさらに豊かなものにしてくれることでしょう。これからも、過去の宝物を現代に蘇らせる、そんな素敵な瞬間に立ち会えますように。

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