ア行

  • 【青タグ】

    90年代からはプリントタグから刺繍タグへと変わり、「青タグ」と呼ばれるようになる。この変更は90年代初頭から見られる特徴。

  • 【青耳】

    Leeのセルビッチデニムの特徴である青耳は、リーバイスの赤耳と対を成す。これはデニムの端にある、織り込まれた色の線であり、Leeとリーバイスの製品を区別する方法として知られている。

  • 【赤タグ】

    Leeのタグのことで、黒地に赤と黄色の文字が刺繍されていることから赤タグと呼ばれている。1936年から1960年代初期にかけて使用された。採用されたモデルはCOWBOY、101-B、101-Z、101-J。このタグはLeeのモデルの年代判定要素の1つ。歴史的には、ハウスマーク・白タグの次に古く、赤タグ以降は黒タグ(Lee)黄タグと変更。Lee COWBOY・RIDERSの赤タグの中では変遷があり、1936年から1938年にかけては、黄色の刺繍がオレンジに近く、斜めeで"UNION MADE"、"Sanforized"、"Shrunk"の表記。1938年から1950年後期にかけては、黄色の刺繍が金色に近く、"UNION MADE"、"Sanforized"の表記。なお1938年~1945年と1945年~1950年後期の赤タグの違いとして前者は斜めe、後者は水平e。101-Jにおいては、40sで赤センター、50sで赤タグ、60s初期で三角赤タグとなっている。(参考:redcloud Lee COWBOY & 101 JACKET)。

  • 赤タブ
    【赤タブ】

    Levi'sのロゴが書かれている赤い垂れ飾り。1936年に初採用された。デニムだと右バックポケットに、デニムジャケットだと左フラップポケットに付いている。

  • 赤耳
    【赤耳】

    サイドシーム を折り返した際の赤いステッチのこと。生地の端の解れ(ほつれ)を防止するために存在している。同義語としてセルビッチがある。また、赤耳というLevi'sのモデルも存在しており、1982年~1985年にかけて製造された。1986年以降は赤耳の仕様はなくなる。赤耳 以前のモデルがヴィンテージデニムであると呼ばれるほど、赤耳は重要なディテール。

  • 【足長R】

    足長Rは、フライボタンに刻印された「LEVI STRAUSS & CO.」のRの文字の左足が長い特徴を指す。これは、1950年代中頃から1960年代後半までの501デニムに見られるディテール。

  • 後染め
    【後染め】

    1980s後半から2000s前半にかけて生産されたLevi'sのブラックデニムのモデル名。後染めに対して先染めもある。先染めと後染めの違いは、糸の段階で黒色に染めるか否か。先染めは糸の段階で染められ、後染めはデニムが織られた後に染められる。後染めは黒っぽさを残したまま色落ちしていく。一方で先染めは全体的に色落ちしてグレーっぽい色目に変色していく。

  • 【Anarchic Adjustment】

    オールドストリートブランド、90年代の雑誌等で藤原ヒロシ氏などが着用。AKIRA Tシャツなどが有名。近年にはパレス・スケートボードとのコラボで話題に。タグにもいくつか種類があり、初期メンタル(MENTAL!)タグなどに価値がある。ボディはフルーツオブザルームのものなどがある。

  • 【綾織り】

    織物の一種で、経糸と緯糸が交差する際に斜めの線(斜文)を形成する織り方のこ。この織り方によって、生地に特有の斜めの模様が現れ、通常の平織りに比べて柔らかく、しなやかな仕上がりになる。綾織は、デニム、ツイル、ギャバジンなどの生地に使われることが多く、衣料品やインテリア用品に広く利用されている。

  • アーキュエイトステッチ
    【アーキュエイトステッチ】

    リーバイスのデニムに見られる「アーキュエイトステッチ」とは、バックポケットに施されたアーチ状のステッチのことを指す。1874年から採用され、1943年に商標登録されたこのデザインは、ヒップポケットの裏に補強布を縫い合わせるためのステッチだったと言われている。形状は時代や製造過程で変化し、戦前戦後の1本針から2本針のミシン変更が影響を与えたと言われている。1本針の場合は縫い子さんのやり方によって、形状が変化するとも言われており、ヴィンテージマニアの好奇心をくすぐる。その他にも、ピッチ幅や色、素材(綿糸、スパン糸)、クロスするかどうかも特徴だ。また競合であるLeeも1943年以前、アーキュエイト型を使用していたが、リーバイスの専売特許取得後はレイジーSステッチを使用している。

  • インターロック
    【インターロック】

    裁ち目(布を裁断した部分やその端のこと)がほどけないように、縫い代(生地を縫い合わせる際に、縫う部分以外に確保しておく布の部分。参考)の裁ち目を巻く縫製方法。

  • 【ECWCS(Extended Cold Weather Clothing System)】

    ECWCSは、アメリカ軍が開発した極寒地向けの層別防寒システム。レベル1からレベル7まであり、それぞれ異なる気候条件下での保温性や防水性、透湿性を提供する。このシステムにより、兵士は極端な環境下でも適切な体温を維持できる。

  • 【ウィラメット・ヘリテージ・センター】

    PENDLETONの旧トーマス・ケイ・ウール織物工場があった場所に設立された博物館。1964年に設立された非営利団体が運営しており、ミズーリ州以西では唯一のウール織物工場の博物館として知られる。太平洋岸北西部でまだ電力を発生させている数少ない水力タービンの一つを有している。

  • 【ウォッシューガル・ミル】

    PENDLETONが1912年にワシントン州ウォッシューガルで開設した織物工場。この工場はスーツやその他の衣料品に使われるウール生地の生産を担っており、今日でもアメリカで運営されている数少ないウール織物工場の一つです。

  • 【ウォバッシュデニム】

    ウォバッシュデニムとは、1910年代から1920年代初期に流行した濃紺のデニム生地のこと。インディゴで染められた生地に抜染処理を施し、小さなドット柄を表現したストライプ模様が特徴的である。この模様は、アメリカのインディアナ州のウォバッシュ川の流れをイメージして作られたと言われる。手間のかかる製造工程のため、大量生産には向かず、70年代以降は姿を消した。そのため、ヴィンテージのウォバッシュデニム製品は高値で取引される。

  • 内タグ(リーバイス)
    【内タグ(リーバイス)】

    Levi'sのデニムの内側に付けられているタグ。このタグから製造年月・工場番号の判別ができる。11 2 524という表記は1982年11月524工場で生産されたという意味になる。

  • ウッドランドカモ
    【ウッドランドカモ】

    ウッドランドカモ(ウッドランド・パターン)とは、アメリカで考案された迷彩パターンのひとつであり、1981年から2006年まで用いられた全軍の標準的なパターンである。いわゆる迷彩柄の一種であり、砂色、茶色、緑色、黒色の4色からなる、不規則な形状の斑で構成されてる。他にもダックハンター、リーフパターン、タイガーストライプなど、時代や目的によって様々なパターンの迷彩柄が存在する。

  • 【エイブ&ウィリアム・フェインブルーム兄弟】

    サイモン・フェインブルームの息子たち。彼らは「チャンピオン・ニッティング・ミルズ社」として社業を受け継ぎ、当初はTシャツやソックス、スウェットシャツの原型となるウールの下着を屋外労働者向けに販売。後にこれが米軍アカデミーの訓練用ウェアとして採用された。

  • 【M-51(フィールドジャケット)】

    M-51フィールドジャケットは、1950年代にアメリカ陸軍が採用。M-65(フィールドジャケット) の前モデルであり、シンプルなデザインが特徴で、長めの丈と大きなフロントポケットが特徴的。このジャケットは後にモッズ文化に取り入れられ、ファッションのアイコンともなった。

  • 【M-54(オーバーコート)】

    M-54オーバーコートは、冬季の極寒地域での軍事作戦を想定して開発された。このコートは厚手の生地で作られ、保温性を最大限に高めるためのデザインが施されている。軍のみならず、民間でもその暖かさから高く評価されている。

  • 【M-35(デニムプルオーバー)】

    M-35デニムプルオーバーは、アメリカ軍で使用されたデニム製の作業用ウェア。軽量で耐久性に優れ、作業の自由度を高めるためにシンプルなデザインが採用された。このアイテムはミリタリーファッションの中でも特に珍しく、ヴィンテージ市場では高い人気を誇る。

  • 【M-38(マッキーノコート)】

    M-38マッキーノコートは、厚手のウール素材で作られた、アメリカ軍の冬季用コート。元々は林業作業員のために設計されたが、その保温性の高さから軍でも採用された。丈夫で長持ちするこのコートは、アウトドア愛好家にも好まれている。

  • 【M-41(フィールドジャケット)】

    M-41フィールドジャケットは、第二次世界大戦中にアメリカ陸軍が採用した。軽量で着心地が良く、前面にはボタン式のフラップポケットが特徴。シンプルながらも実用的なデザインは、戦時のみならず平和時のアウトドア活動にも適している。

  • 【M-45(フィールドパンツ)】

    M-45フィールドパンツは、厳しい冬季の野外活動を想定して設計された軍用パンツ。保温性と耐久性を兼ね備えており、特に戦時の厳しい条件下での性能が評価されている。現代でも、その機能性からアウトドア愛好家に選ばれている。

  • 【M-43(HBTジャケット)】

    M-43 HBT ジャケットは、第二次世界大戦中にアメリカ陸軍が採用したユニフォーム。耐久性が高く、活動しやすいデザインで、特にHBT 生地が使用されていた。戦後も長く愛用され、現在ではヴィンテージファッションの一環としても人気。

  • 【M-47(フィールドパーカ)】

    M-47フィールドパーカは、冷戦初期のアメリカ陸軍が採用した冬用アウター。厚手の生地とフード、大きなポケットが特徴で、極寒地でも高い保温性を提供する。このパーカはその機能性により、現在でも冬のアウトドア活動に適している。

  • 【M-42(HBTジャケット)】

    M-42 HBT ジャケットは、耐久性に優れたHBT 生地を使用し、特に作業用として開発されたミリタリージャケット。ポケットは実用性を考慮した大きさで、ミリタリーファッション愛好家の間で根強い人気を誇る。

  • 【LVC】

    LVCとは、Levis Vintage Clothingの略称であり、本家リーバイスが作る過去の名作モデルの復刻ラインである。LVCは3万円代から展開しているが、リーバイス本社に保管されているアーカイブを元に過去モデルを忠実に再現した商品であるため、ヴィンテージのディテールは十分に楽しむことがでる。オリジナルのヴィンテージデニムは年々価格が高騰しており、数百万円ほどの値がつくモデルも存在する一方、LVCは比較的安価に入手することができる。これから古着を楽しみたい方にとっても非常に魅力的なラインであり、人気が高い。

  • 【A-2(デッキジャケット)】

    A-2デッキジャケットは、米陸軍が第二次世界大戦中に採用した防寒ジャケット。耐久性に優れたキャンバスまたはウール素材で作られ、海上での長時間作業に適している。その実用性と耐久性から、現代でもミリタリーファッションの定番アイテムとして人気がある。

  • 【大文字ランタグ】

    60年代のランナーズタグで、表記が大文字であることからこの名前が付けられた。

  • 【大山】

    サイレントWの形状のこと。1948年から50年代にかけて見られる形状は「大山」と呼ばれるほど山の部分が高い。

  • オフセット
    【オフセット】

    裏側のベルトループが中心からずれている仕様のこと。Levi'sの501XX、501を判別する手がかりである。

  • 【織り密度】

    ある面積内にどれだけの糸が詰まっているかを表した指標。密度が高ければ糸がたくさん入っており、密度が低ければ糸は少ないことを意味する。

  • オレンジタブ
    【オレンジタブ】

    リーバイス オレンジタブは、1960~70年代にかけて登場した若者向けライン。1969年に誕生し、1960年代のカウンターカルチャーの盛り上がりを受けて発売された。

  • オンセット
    【オンセット】

    裏側のベルトループが中心からずれていない仕様のこと。センターセットとも呼ばれる。

  • 【オンブレチェック】

    オンブレチェックは色の濃淡が徐々に変化し、縞模様が交差して格子柄を作り出す柄で、境界がはっきりしないグラデーションチェック柄。1950年代のアメリカでバイカーやロッカーのカジュアルスタイルの象徴とされ、フランス語で「濃淡をつけた」または「くすんだ色の」を意味する。代表的なアイテムとしては60sの船タグTowncraftのアイテムがあり、10万を超えて取引されている(2024/09)。"にじんだ"マドラスチェックと混同されるケースがあるが、オンブレは縞模様の境界がはっきりしておらず、マドラスははっきりしている。印象についても対照的で、オンブレは反逆・ロックな印象を与え、マドラスは品格・アイビーな印象を与える。

  • 【OG-107】

    OliveGreen, Shade No.107の略でオリーブグリーン(Olive Green)の頭文字と米軍のカラーコード、あるいはそのカラーを使用したコットンサテン製のシャツやパンツのこと。シャツについては、OG-107ファティーグシャツと呼ばれ、1960年代から1980年代にかけてアメリカ軍で広く使用された。シンプルなオリーブグリーンのデザインは、その後のミリタリーファッションに大きな影響を与えた。耐久性と汎用性の高さから、今日でも多くの人々に愛用されている。

  • オーバーロック
    【オーバーロック】

    裁ち目がほどけないように、縫い代の裁ち目を巻いて縫う手法。参考

カ行

  • カイハラデニム
    【カイハラデニム】

    世界が認めるメイドインジャパンのデニム。カイハラとは 広島県福山市に本社を構える企業のこと。この企業は、1970年に絣(かすり)製造からデニム生地製造に舵を切った。その3年後の1973年から、カイハラはLevi'sのデニム生地の製造を開始。コーンミルズ社のアメリカ工場閉鎖に伴い、Levi'sのアイコンである501の一部のデニム生地のサプライヤーとなった。

  • 隠しリベット
    【隠しリベット】

    デニムのバックポケット口の補強のために、裏側に隠して付けられているリベットのこと。Levi'sは1937年ごろにこの仕様を発表は、1966年ごろまで採用され、501XXの特徴の一つとなっている。1930年代Levi'sのライバルのLeeは、バックポケットの取り付け強化にリベットではなくバータック(カンヌキ)を採用し、鞍(くら)や家具を傷つけない特徴を宣伝していた。そこでLevi'sは1937年に顧客のニーズとライバルLeeへの対抗措置として、バックポケットの生地をリベットの上にかぶせ、剥き出しにならないようにしたと言われている。 

  • 【片ミミ】

    セルビッチが片側にのみあるデニム。特にLeeの101シリーズでよく見られる。

  • 片面タブ
    【片面タブ】

    片面にLEVI'Sの刺繍が入る赤タブのこと。

  • 紙パッチ
    【紙パッチ】

    Levi'sのデニム、デニムジャケットに付属している紙のパッチ。

  • 革パッチ
    【革パッチ】

    Levi'sのアイテムに付与される革のパッチ。洗われることで革パッチは硬化してしまうため、革パッチが残っている個体は非常に少ない。革パッチは1955年までの仕様。53モデルを最後に姿を消す。同義語として、レザーパッチ、ビーフジャーキーなどがある。

  • 【ガスフラップ】

    生地を継ぎ足してガスの侵入を防ぐミリタリージャケットやパンツ見られるディテール。ガス兵器に対しての防御策として考案された。兵士の中には、邪魔なので取ってしまう人もいたと言われている。

  • 【ガゼット】

    衿ぐりにある三角形のパーツ。前Vや両Vなど、汗止めとしての機能や着脱時の伸縮を補強するための仕様。

  • 【黄タグ】

    1970年代にLeeの101シリーズで使用されたタグ。この時期の製品判別に役立つ。

  • 【生成り】

    綿や麻など農作物の天然素材のありのままのことで、糸や生地は漂白や染色など、何も加えていない状態のもの(参考: 生地の森ブログ)。Leeの44-Jなどに使用されている。

  • 【キャントバステム】

    1851年に創業された後、1946年にLeeに吸収合併されたが、ブランド名だけは残された歴史を持つ。1889年頃にエローサー・ハイマン社が立ち上げたワークブランド。 オーバーオールを着た鶏(名前はルースター)がブランドアイコン。CAN'T BUST'EM(絶対に破れない)がキャッチコピー。

  • 【極東リーバイス】

    Levi'sは北米を中心に多数の生産工場を保有していたが、1960年代以降は米国以外にも工場を展開していった。中でも東アジア地域(中国の香港、フィリピンなど)の工場で作られた製品を「極東リーバイス」と呼ぶ。香港工場は347、フィリピン工場は359の工場番号(ボタン裏刻印)が確認されている。

  • 均等V
    【均等V】

    赤タブに記載されるブランド名のLEVI'Sの「V」の文字の太さが均等である「V」のこと。BIG Eより前のモデルは全て均等V。

  • 【ギザタグ】

    L.L.Beanのこのタグは、エッジがギザギザしていることが特徴で、1980年代頃のものと言われている。

  • 【逆アーキュエイトステッチ】

    1943〜45年の大戦時期に、Leeのバックポケットに見られるディテール。Levi'sがアーキュエイトステッチの特許を43年に取得したことによる影響で、Leeがリリースした。(参考 JELADO 2022-12

  • 【ギャバジャン】

    ギャバジャンとは、綾織りのツイル生地=ギャバジン生地ことである。ギャバジンのブルゾンは、1950年代のビジネスマンたちがスーツで出勤したあとに着替える作業着として用いられていた背景から、1950年代を代表するファッションアイテムとなっている。

  • 【ギャラ】

    Levi'sのパッチに記載されているEvery Garment Guaranteed という表記のこと。品質を保証する、という意味がある。

  • 【ギャラ入り】

    ギャラが入っているパッチ。

  • 【ギャラ無し】

    ギャラ が入っていないパッチ。

  • 【クラウンジッパー】

    クラウンジッパーは、1930年代から1960年代にかけて、ミリタリージャケットなどに使用されていたジッパー。ダイキャスト(高圧鋳造)という特殊な製法で作られており、ハイヒール型の美しい設計と独自のロック機構を備えている。この時代、多くのメーカーがプレス方式でジッパーの歯(TEETH)を製造していたが、クラウンは創業当初から1960年代半ばまで、常にダイキャスト方式を採用していた。創業スタート時のダイキャスト方式による歯のデザインは、ミリタリーの袖階級章(シェブロン)のV字型を連想させることから、シェブロン型とも呼ばれていた。この個性的かつ優雅なデザインが、60年以上経った今でも多くのクラウンジッパーファンを魅了し続けている。

  • 【クラランス・ビショップ】

    クラランス・ビショップは、トーマス・ケイの長女ファニーと結婚し、PENDLETONウール製品ブランドの共同創設者となった人物。彼は織物小売業者であり、製造業と小売業の両方の知識を持ち込むことで、PENDLETONの基礎を築いた。ビショップ家はその後も、複数世代にわたってPENDLETONの成長と発展を支え続けている。

  • 【黒カン】

    Levi's501のバックポケット取り付け部分の黒いバータックのこと。66前期から脇割りの最初期ごろ(1974〜1983)までのディテール。参考。1983頃からオレンジのバータックに変更になる。

  • 【黒タグ(L.L.Bean)】

    L.L.Beanの33年から52年のカタログで確認できるタグ。L.L.BEANと全て大文字で表記される。主にシャツやジャケットに付属している。

  • 【黒タグ(Lee)】

    1950年代にLee 101シリーズに登場した黒字に刺繍されているタグ。ジャケット(101-J、220-J)とデニム(101-B、101-Z)でタグにバリエーションがある。ジャケットの場合は、60s初期に三角赤タグが登場し、その後継として三角黒タグが登場する。三角黒タグは一段目に"Lee"、二段目に"SANFORIZED"、三段目に"101 J <サイズ> REG."、四段目に"PATD-153438"の記載がある(参考:redcloud Lee COWBOY & 101 JACKET)。私のリーバイス(2016/10)によればPATD-153438は、101-Jのデザインの特許番号153438を表している。PATDは、Patentedの略。60s中期には、四角黒タグが登場する。70s初期に至るまで刺繍は変遷しており、年代判別の手掛かりとなる。デニムの場合は、50s後期から60s初期、1965~1970年、1970〜1972年で、こちらもまた刺繍が変遷しており、年代判別の手掛かりとなる(参考:redcloud Lee COWBOY & RIDERS TAG

  • 【GRIPPER】

    初期のジッパーデニムに見られるグリッパー。スコービル社のブランド。

  • 【グリーンポケット】

    Levi'sの大戦モデルに見られるディテールでポケットのスレーキが緑色であることから、グリーンポケットと呼ばれる。素材はHBT

  • 【グレイトフル・デッド】

    1960年代から1970年代にかけて活動したサイケデリックロックバンド。バンドTシャツの普及のきっかけを作った。

  • 【CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT】

    Levi's 501の紙パッチに記載されている表記。紙パッチのロットナンバー上部に押された衣類の内側に取り扱い表示があることを示す。1980年代の中頃まではスタンプ、以降は印刷に変わる。

  • 月桂樹ボタン
    【月桂樹ボタン】

    月桂樹の模様が入ったボタンのこと。元々はアメリカの軍衣料で使用されていたが、第二次世界大戦中には、物資不足を理由に、軍衣料以外でも採用された。Levi'sの大戦モデルでも使用されている。

  • 【コットンサテン】

    コットンサテンは経糸密度多いのが特徴。織物組織のため表地の80%が経糸が浮いており表面に艶が出る。また朱子織組織のため平のような硬さがなく滑らかな風合いになる。コットンは、光沢が出にくい素材であるため、光沢を出すためにシルケット加工、又は超長綿を使う必要がある。1954~55年に米軍は戦闘服の生地をHBTからコットンサテンに変更。その色調は初期において、OG-7、その後OG-107へと変更になった。

  • 【©️(コピーライト)】

    著作権のこと

  • 【小文字ランタグ】

    50年代中期から60年代初頭にかけて使用されたランナーズタグ 。タグ上のランナー表記が小文字であることが特徴。この特徴により以降のランナーズタグ と区別することができる。

  • 【小山】

    サイレントWの形状のこと。60年代に見られる形状は「小山」と呼ばれ、山の部分が小さい。

  • コーンミルズ社
    【コーンミルズ社】

    1891年に設立されたノースカロライナ州のデニム、繊維メーカー。1895年にノースカロライナ州グリーンボロに最初の工場を建設し、1905年にはホワイトオークに工場を建設。 1915年にアモスケイグ社から、Levi's社の生産のバトンを受け継ぎ、独占契約、長らくLevi's社の生産と発展に貢献。1994年より始まったとされるアメリカ国内での繊維生産の落ち込みとともに、倒産への一途を辿る。2017年の倒産の際は、アメリカ国内でも大きく取り上げられ、報道発表の翌日から世界中のアパレル関係者が動き出し、一気に買占めが行われた。

  • 【ゴールデンサイズ】

    黄金サイズのことで、パンツであればウエスト32〜34、レングス31〜32がゴールデンサイズと呼ばれる。パンツ以外でもトップスやシューズでもこの表現が使われる。一般的に需要が高いサイズがそれに該当し、ゴールデンサイズであれば値段が高騰する。

  • ゴールデンハンドシェイク
    【ゴールデンハンドシェイク】

    ゴールデンハンドシェイクとは、Levi's社とコーンミルズ社が1915年に結んだ紳士協定のこと。この提携により、Levi's社はコーンミルズ社のデニム生地を独占的に使用できるようになった。両社の提携関係は100年を超える。

サ行

  • サイドシーム
    【サイドシーム】

    デニムをはじめとしたパンツ側面のラインのこと。

  • 【サイドステッチ(Levi's)】

    Levi'sのデニムの腰回りのステッチのこと。Levi's501XXの40s、50sの判別ポイント。原則、40sであれば長め、50sであれば短め。

  • 【サイモン・フェインブルーム】

    のちにChampion社となるニッカーボッカー・ニッティング・カンパニーの創業者。アメリカニューヨーク州ロチェスターを拠点にセーターを販売していた。

  • 【サイレントW】

    サイレントWとは、ラングラーのデニムのバックポケットやデニムシャツのフロントポケットに施された「W」形状のステッチのこと。このステッチは、ブランド名の頭文字である「W」を象徴している。1947年にブルーベル社によって立ち上げられたラングラーは、初期にはアーキュエイトステッチに似たデザインを使用していたが、1948年からはこの独自のステッチを取り入れた。年代によってWの形状には変化があり、1948年から50年代にかけて見られる形状は大山 、60年代に多く見られる形状は小山と称される。

  • 先染め
    【先染め】

    リーバイスの先染めは、デニム製品に独自の特徴をもたらす。先染めでは、織り上げ前に染色され、均一な色が糸に浸透。後染めと異なり、染色された糸と白糸で織られた先染めデニムは、グレーに退色していくのが特徴。残る色味からは、薄いグレーに変化する。

  • 【サム・フリードランド】

    リバースウィーブ を発明した人物。スウェットシャツを洗うと縮む問題を解決するため、コットンを横向きに使用して縮みを防ぐ革新的な方法を考案。

  • 【サラ・リーコーポレーション】

    アメリカの消費財系の会社。ヘインズ・コーポレーションに起源を持つ。1989年、チャンピオン・プロダクツ社を傘下に収め、本社をノース・カロライナ州のウィンストン・セーラムに移した。

  • サルファ
    【サルファ】

    染色に使用される合成染料で硫化染料のこと。リーバイス501のブラックデニム(先染め後染め)に使用される。

  • 【サンフォライズド加工】

    サンフォライズド加工とはアメリカのサンフォード・L・クルーエット(Sanford Cluett) が考案した生地の防縮加工技術のひとつである。加工工程では、まず高温高圧の蒸気を用いて綿織物を強制的に縮ませる。これにより、製品化された後に起こりうる縮みを事前に起こさせることができる。その結果、製品の寸法変化や形くずれを防ぐことができる。LeeやWranglerが採用し、sanforizedと表記しているものはこの防縮加工が施されていることを示している。

  • 【サークルR】

    サークルRはリーバイスのデニムに見られる特別なトレードマーク。通常の「LEVI'S」表記が省略され、代わりに「R」の文字だけが円で囲まれている。このデザインは、リーバイスが自社の商標を法的に保護するために意図的に使用されている。リーバイスの赤タブが商標登録されていることは有名であるが、リーバイスの表記自体がが商標なのではなく、赤タブそのものが商標登録されている。それを示すため一定の割合で、この社名なしの赤タブを発行している。この特徴は、1980年代以降のリーバイスデニムで主に使用されている。

  • 13スターボタン
    【13スターボタン】

    アメリカ独立時の州数である13個の星が刻印されているボタン。50年代頃まで使用されていた。ベイカーパンツ、HBTジャケットなどに付属する。

  • 6カラーデザートカモ
    【6カラーデザートカモ】

    米軍が湾岸戦争のときにU.S.M.Cが砂漠用迷彩柄として採用。通称『チョコチップ』や『6カラーデザートカモ』と呼ばれる。チョコチップのようなデザインを砂漠の小石に見立てていると言われる。米カリフォルニア州モハーヴェ砂漠をモデルに開発された柄。

  • 縮率
    【縮率】

    リジットから洗った際に縮む割合。リーバイスの66前期後期赤耳には、内タグに縮率が記載されており、そのパーセンテージが判別の手掛かりとなる。8%なら66前期後期、10%なら赤耳

  • 【シングルステッチ】

    裾をカットして三つ折りにして真っ直ぐ縫われたステッチ。Levi'sの501の文脈では、Single Stichiの略でSSとも呼ばれる。66前期以前のモデルのバックポケット裏ステッチは全てシングルステッチ。Tシャツの文脈では、袖と裾がシングルステッチだと、〜1990年代中頃までに生産された商品である可能性が高い。

  • 【C中ランタグ】

    1965年から1967年にかけて使用されたランナーズタグ。この期間のタグは特に「C中ランタグ」と呼ばれている。

  • 【CPO(Chief Petty Officers)】

    CPOとは「Chief Petty Officers」の略称であり、アメリカ海軍下士官のチーフを意味する。1930年代からアメリカ海軍下士官チーフが着用していたジャケットのことをCPOジャケットと呼び、戦後1960〜1970年代にファッションアイテムとしても流通した。なお戦闘服ではなく作業服である。CPOジャケットは、水に強く保温力の高いメルトンウール生地、胸に大きめのフラップ付きポケット、前ボタンつきのシャツのようなデザインが特徴的である。

  • 【Cマーク】

    チャンピオンの頭文字をとったロゴマーク。全商品に付けられ、ブランドの象徴となっている。

  • 【ジェルトデニム】

    1925年にLeeが採用したワークウェア用のデニム素材。動きやすさと強度の高さを兼ね備えた特徴がある。織り密度の工夫により機能性と耐久性を高めたデニム。

  • ジッパーフライ
    【ジッパーフライ】

    ジッパーフライは比翼(隠しボタンやジッパーを覆う布)の中にジッパーがあるものを指す。1925年に開発されたジェルトデニムと組み合わせたオーバーオールがジッパーフライの始まりであり、Leeではこれが有名なWHIZITの起源となっている。Levi'sであれば502、505などがジッパーフライデニムとして有名。

  • 【ジャカード・ブランケット】

    ジャガード織りで作られたブランケット。ジャカード織りは、織りの技術で複雑な文様を生地に表現する方法。立体感と高級感があり、自由度の高いデザインが可能。PENDLETONの中心的製品。

  • 【JUNGLE FATIGUE(ジャングルファティーグ)】

    ジャングルファティーグは、アメリカ陸軍がベトナム戦争で向けに開発した軽量で通気性の良いミリタリージャケット、またはパンツ。

  • 【スコービル社】

    スコービル社は、デニムに必要不可欠な「リベット」、「ジッパーフライ」、「ボタン」などのパーツを製造する企業である。この会社は1802年にコネチカット州でスコービル・マニファクチャリング・カンパニーとして設立され、初期は米軍への鈴ボタンなどの納品を主な事業としていた。1900年代初頭にはリベットジッパーフライ、トップボタンの製造に乗り出し、Levi's、Lee、Wranglerなどの著名なデニムブランドへの納入を始めたことで有名に。2013年には、国内服飾資材の大手、モリトジャパン株式会社が当社を買収し、連結子会社とした(2014/10, WWD, モリトがスナップボタンの名門米スコービルを買収)。現在ではモリト社を通じてスコービルブランドの製品が販売されている。

  • 【鈴ボタン】

    鈴の形状をしたボタン。

  • 【ステッチ】

    織物や編み物、刺繍などの「針り目」のこと。

  • 【STORMRIDER】

    Leeの耐久性の高いデニムジャケットで、裏地にブランケットを使用、カウボーイ用のブランケットデニムジャケットとして1933年に発売された。101-LJ STORM RIDER。1960年代からSTORMRIDERのタグが付く。保温性を確保するためのブランケットライニングとコーデュロイ地の襟が特徴。フロントのジグザグステッチ。バックストラップ廃止後に採用された腰部分のサイズ調整のためのアジャスターなども特徴。

    50年代~60年代初期のタグは、「UNION MADE(赤字)」、「Lee(黄字)」、「SANFORIZED DENIM(赤字)」、「SHRUNK LINING(赤字)」、「1101-LJ size ○○(赤字と黄字)」。101-LJには前のモデルに「1101-LJ」というものが存在し、それがストームライダーの原型とされている。ライニングにはカラフルなボーダー地が使用される(現行、復刻モデルは除く)。こちらは時代を重ねるごとに色味は落ち着き、ダークトーンになっていく。60年代初期~70年のタグは、「STORM RIDER」「UNION Lee MADE」右にはカウボーイ。その下に「SANFORIZED-SHRUNK LINING」、最下段にロットナンバーとサイズ。60年後期は、「Lee」ロゴの右横に「®、MR」表記が入り、最下段の枠内に「MADE IN U.S.A.」と表記される点が特徴。70~73年は、Leeの左右にあった「UNION MADE」とその下の「SANFORIZED-SHRUNK LINING」の記載は消え、代わりに最下部に「UNION MADE IN U.S.A.」が記載される。ライナーはかなりダークトーン。73~76年は、ロットナンバーやサイズ表記が消え、シンプルなデザインに。76~78年は刺繍ではなくプリントのタグ。78~80年代には、下部の表記が「MADE IN USA」のみに。80年前後から横じまだったライナーが縦じまに変わる。90年代は、タグのデザインこそ70~73年のもの。下記の表記が「MADE IN USA」から「T.M.REG.US.PAT.OFF」に変更。現行は、タグの最下部が「SANFORIZED」(ヴィンテージの知識をまとめて伝えるブログ, 2018/03)。


  • small e
    【small e】

    赤タブに記載されるブランド名のLevi'sの大文字の「e」のこと。

  • 【スラントポケット】

    斜めに取り付けられた胸ポケット。戦闘で体を伏せた場合でも物を取り出しやすい仕様。ジャングルファティーグジャケットにみられるディテールで、第二次世界大戦中のM-42、通称エアボーンジャケットから引き継がれたと言われている。(参考, slut, waiper)

  • Three B'sスウェット
    【Three B'sスウェット】

    有名な作曲家Beethoven(ベートーベン)、Brahms(ブラーハム)、Bach(バッハ)の頭文字「B」にちなんで名付けられたスウェット。1960年代、米国のクラシック音楽ラジオ番組のキャンペーン用として、ビールメーカーが製作。大胆なデザインは画期的で、テレビや新聞、雑誌で取り上げられ、ファッション界で話題になった。

  • 【スレッドリベット】

    Leeがバックポケットに採用した縫製。金属による補強ではなく、縫製によるX型の補強。カウボーイパンツの特徴的なディテールであり、サドルを傷つけないための配慮から生まれた。

  • スレーキ
    【スレーキ】

    スレーキとは平織や綾織で織った生地。ポケットやパンツの裏に使用される生地。1970年代製のLevi'sのデニム(517など)には、スレーキにスタンプが施されていることがある。スレキとも呼ばれる。

  • ズレカン
    【ズレカン】

    Levi'sのフロント部分の股カンヌキがずれた位置にあること。このディテールで1967年ごろの個体であると推定できる。

  • 【セットインスリーブ】

    スウェットシャツやウールセーターから継承される代表的なショルダーデザイン。(参考:おしゃれ好きも意外と知らない「ラグランスリーブ」のお話)身頃と袖を別々に裁断し、組み合わせた袖型のことで、「普通袖」とも呼ばれる。リバースウィーブは、1940年代にこのデザインを採用した。

  • 【セーラーハット】

    1850年代ごろからUS NAVY(アメリカ海軍)のユニフォームとして水兵が着用していた、長い歴史を誇る帽子。アメリカでのスラングで、水兵を意味する"GOB"から「ゴブハット」とも呼ばれている。6パネル構成の丸みのあるトップに、長めのブリム(つば)が特徴的なシルエット。当時は、ブリムに芯地(つばの芯、帽子の硬くなっているところ)をラミネートする(貼り合わせる)技術がなく、限界まで間隔を詰めてステッチを打つことで強度を上げていた。1990年代まではオールコットン、それ以降はポリ混素材に変わっており、ハットの内側にあるタグでサイズと採用年度が判別できる。アニメのポパイが着用しているように、本来はブリムを上に折り曲げて着用するが、1973年に公開された映画『セルピコ』において、アル・パチーノがブリムを降ろして着用する姿が有名で、現代でも一般的なスタイルとなっている。

タ行

  • 【タイガーストライプ】

    1950年代後半に東南アジアの密林での近距離戦闘用に南ベトナム軍が開発された迷彩柄(参考:Hi-smile)。ジャングルに適したこの迷彩パターンはベトナム戦争時にアメリカ軍も採用し、その後は、他の東南アジア諸国の軍でも採用された。ベトナムの宗主国であったフランス軍のリザード迷彩(参考:いつだってミリタリアン, 2023-12)がベースになったと言われている。

  • タイプ物
    【タイプ物】

    Levisデニムの中で、パッチに一文字のアルファベットが追加で表記されているモデルのことを、タイプ物と呼ぶ。“A”, “S”, “F”, “I”の4種類が

    確認されており、Aの表記があるものをA-Type, Sの表記があるものをS-Typeと呼んだりする。Levis 501であれば、1967年〜1969年のBIG E 初期のモデルで確認されるが、505や502のタイプものも存在する。

  • 【ターンアバウト・スカート】

    戦後の市場調査により女性用スポーツウェアの需要が高まったことを受け、PENDLETONが1949年に導入した製品。リバーシブルでプリーツが特徴の「ターンアバウト・スカート」は、文字通り一枚で二通りのスタイルを楽しめる製品で、非常に人気があった。

  • ダックハンター
    【ダックハンター】

    ダックハンターはアメリカ軍が初めて採用した迷彩パターンであり、第二次世界大戦中に開発された(参考, Acorn)。擬態能力をもつカエルの皮膚を真似て開発されたことから、フロッグスキンとも呼ばれる。M1942スポットパターン迷彩が起源となっており、1942年に海兵隊のユニフォームとして初めて採用された。

  • ダブルネーム
    【ダブルネーム】

    Levi'sのパッチに二つのロット番号が記載されているモデルのこと。 501XX(501-0117)501ZXX(502-0117)551ZXX(505-0217)557XX(70505-0217)で確認されている。

  • 【Wフェイス】

    二枚の生地を重ね一枚の生地にしたもの。生地が重なっているぶん暖かく、昨今はコートなどアウターに使われることが多いが、ヴィンテージにおいてはWフェイス=スウェットと言えるほど歴史的にもその関係は古く1940年代頃にアスレチックウェア(所謂体操着)として着用されていた頃に防寒用として開発されたものであった。当初はスウェット素材同士を貼り合わせたものであったが、1950年代からは裏地にサーマルを使用したモデルも登場する。

  • チェーンステッチ
    【チェーンステッチ】

    鎖状のステッチ。チェーンとも呼ばれる。Levi's 501においてはバックポケット裏がチェーンステッチかシングルステッチかで66前期なのか66後期なのかを判別することができる。

  • 【チャンピオン・プロダクツ社】

    チャンピオンの社名が1967年に「チャンピオン・ニットウェア・カンパニー」から「チャンピオンプロダクツ社」に名称変更された。

  • 【吊り機】

    約1000本以上の「ヒゲ針」を用い、熟練した技術が必要とされる丸編機。この吊職人の技によって生まれる生地は、特殊な編み針を使用し、ドイツのグロッツ・ベッケルト社が生産を続けている。吊り編みによるスウェットは、Champion、ループウィラーが有名。衣類の大量生産が進展する1960年代後半までは、Championのスウェットにも吊り編み生地が使用されていた。(Begin, 2020/11)

  • 【2トーンタグ】

    L.L.Beanの1976~80年代頃のトートバックのタグ。BOAT AND TOTEの表記が青色でそれ以外が緑色であることから2トーンタグと呼ばれる。(参考, swallows

  • 【デカタグ】

    1940年代のランナーズタグの呼称の一つ。

  • 【デッドストック】

    デッドストックとは、倉庫などで未使用、新品の状態で長期保管された在庫品のことである。本来は売れ残り、長期放置されていた在庫品の意味であり、dead(死んだ)とstock(在庫)を組み合わせた言葉だが、オリジナルのまま保管されていた未使用のヴィンテージ品のことを呼ぶ時にも使われる。ヴィンテージにおける最上級のコンディションであることからジーンズのみならず高値で取引される。

  • 【デュラクラフト】

    1942年にカレッジスポーツのアスリート向けにチャンピオンが立ち上げたブランドネーム。このブランドで販売されたアイテムはアスレチックTシャツ、ゲームTシャツ、スウェット、その他スポーツウェアなどがある。

  • 【トゥウィッチラベル】

    防縮加工を施していないLeeのレザーパッチを指す。特に古いモデルで見られる特徴である。(参考画像, waiper, 2024/09)

  • 【トリコタグ】

    80年代に入るとタグのカラーがトリコロールになった「トリコタグ」が付くようになる。このタグは82年から88年の前期にかけて見られる。(参考画像, VINTAGE CLOTHES BLOG, 2024/09)

  • 【トーマス・ケイ】

    トーマス・ケイは、1863年にイギリスからアメリカへ移住し、オレゴン州でウール産業に革命をもたらした織工。彼は羊の飼育とウール生産に適した地域を求めて旅をし、オレゴン州セイラムに自身の工場を開設。その後、家族と共にPENDLETONブランドを築き上げ、アメリカのウール産業において重要な役割を果たした。

  • 【ドレンホール】

    直訳すると水が抜ける穴。ジャングルファティーグジャケットのウエスト部分のポケットなどに見られる仕様。亜熱帯のスコールを想定して作られた。

  • 【ドーナツボタン】

    中央部がくぼんだ形状の金属製ボタン(参考画像, VINTAGE CLOTHES BLOG, 2024/09)。1940年代中頃までに見られ、Levi's501の大戦モデルにおいては安価な月桂樹ボタンやフラットドーナツボタンと共に採用されている。

ナ行

  • 【斜めe】

    1940年代中頃までのLeeのタグに見られる特徴で、Leeの「e」が斜めになっていることから「転がりe」とも呼ばれる。(参考画像, hi-smile, 2024/09)

  • 尿素ボタン
    【尿素ボタン】

    尿素ボタンは、1920年頃にドイツで開発された、尿素とホルムアルデヒド水溶液の合成樹脂で作られたボタンである。成型が容易で大量生産に適していることから米軍では1930年代から1950年代にかけて広く使用された。尿素ボタンが使われた米軍の代表的なアイテムに「M-45 KHAKI CHINO TROUSERS」、「M-47 BAKER PANTS」や「U.S. NAVY DENIM SAILOR PANTS」がある。硬く、熱に強い特性のため、耐久性に優れており、実用性が高い。また、滑らかな手触りで光沢があり、高級感のある外観を備えているにもかかわらず、 比較的安価に製造できた。これらのデザイン性や歴史的背景から、現在でもヴィンテージ市場で高く評価されている。(参考画像, instagram)

  • 【NIRVANA】

    NIRVANAは、1987年にアメリカ・ワシントン州で結成されたグランジオルタナティブロックバンドで、メンバーはカート・コバーン、クリス・ノヴォセリック、デイヴ・グロール。代表曲「Smells Like Teen Spirit」で世界的な人気を博した。Tシャツにはヴィンテージ価値がついており、特に1991年のアルバム『ネヴァーマインド』のジャケットがプリントされたデザインや、ジャスティン・ビーバーが愛用したデザイン、ジョン・レノンとオノ・ヨーコをコラージュしたパロディデザインが有名。価格は10万円を超えることもあり、カート・コバーンの追悼Tシャツや複数のモチーフが入ったデザインも高く評価されている。

  • 【ネイティブアメリカン・トレードブランケット】

    1895年に生産を開始した、PENDLETONの象徴的な製品の一つ。これらのブランケットは、ネイティブアメリカンの男性向けに幾何学模様のローブ(未加工のブランケット)として、女性向けにはフリンジ付きのショールとして販売された。トレードブランケットはヨーロッパとアメリカ先住民の交易という意味を持つ。(参考画像, A&F, 2024/09)

ハ行

  • 【ハウスマーク】

    1910年代から40年代にかけて使用されたLeeのラベルデザイン。三角の家形をしており、その形状からこの名が付いた。(参考画像,古着屋HambergCafe,2024/09)

  • ハチノス
    【ハチノス】

    ジーンズの膝裏付近にできる皺、色落ちのことをハチノスと呼ぶ。その名前の通り、蜂の巣のような形状であることが由来となっている。長年着用されてできるこのシワは、歩き方や利き足の違いによって様々な表情で現れ、またブランドやモデルによっても違いを見せる。(参考画像, MOMOTARO JEANS, 2024/09)

  • 【バインダーネック】

    Tシャツの首部分を強化するための2本針縫製法。この堅牢な縫製方法により、首周りの伸びを防ぐ。(参考画像, MOMOTARO JEANS, 2024/09)

  • 【バディリー】

    1922年にLeeがリリースした販売促進用の人形。約30cmの人形は、様々なLeeのウェアのミニチュアを身につけ、1950年代まで販売促進に貢献した。(参考画像, トレジャーファクトリー, 2024/09)

  • 【バナー】

    「Lee」や「Levi's」、「Wrangler」などが販売促進のために作成したデニムファブリックの長方形のフラッグ。ブランド名やカウボーイのイラストが描かれており、ジーンズフリークの間ではコレクターズアイテムとされる。(参考画像, marvins, 2024/09)

  • 【バータグ】

    70年代のタグで、タグの中にバーがあることから「バータグ」と呼ばれる。71年から72年頃の初期バータグはバーとサイズのみがシンプルに記載されており、73年頃から82年頃の後期バータグには「FOR CARE SEE REVERSE」との表記が加わる。(参考画像, GREEN HEAVEN, 2024/09)

  • バータック(カンヌキ)
    【バータック(カンヌキ)】

    棒状の補強縫製のこと。棒=バーのような形状であることから「バータック」と呼ばれる。日本では閂(カンヌキ)などの呼び名もある。オーバーオールなど、金属リベットがあまり使われないワークウェアなどでも多く用いられる。Levi`sの場合、501XXと501を判別する際のポイントとなる。501 BIG Eで確認できる股カンヌキは、501XXでは存在しない。(参考画像, 私のリーバイス, 2024/09)

  • 【パッチ】

    デニムの右後方ウエストバンドに付けられる「パッチ」は、主にブランドロゴや情報を示すためのもの。革製が一般的だが、素材はリーバイスの紙パッチやラングラー、リーのビニールパッチといった多様なものに及ぶ。素材の選択にはそれぞれ独自の理由がある。例えば、ラングラーのビニールパッチは鞍との癒着を防ぐため、リーのビニールパッチは革汁による生地の汚れ防止が目的で採用された。このように、デニムのパッチはブランドのアイデンティティを表すだけでなく、特定の実用的な問題を解決するための工夫も反映している。(参考画像, GQ JAPAN. 2024/09)

  • 【左綾】

    デニムの織り方の一種で、LeeやWranglerに見られる。糸の撚り方向と同じ方向で織られ、柔らかくフラットな生地面が特徴。着心地がソフトである。(参考画像, JEANS SOMMELIER, 2024/09)

  • 【筆記体タグ】

    L.L.Beanの59年から77年のカタログで確認できる筆記体のタグ。77年のカタログからブロック体に変更になる。ただし、76年~79年は移行期に当たるのか、カタログ内に筆記体・ブロック体が混合している。(参考画像, hi-smile, 2024/09)

  • BIG E
    【BIG E】

    赤タブに記載されるブランド名のLEVISの大文字の「E」のこと。他には、1967年頃~1973年に生産されたモデルとしてBIG Eの意味もある。

  • 【BDU(Battle Dress Uniform)】

    BDUとは「Battle Dress Uniform(=戦闘服)」の略である。アメリカ軍における陸軍・海軍・空軍の戦闘服を統一するために開発され、1981年から正式採用されている。コットンやナイロンなどの生地に太い繊維を格子状に織り込んだリップストップ素材、4つのフラップ付きポケット、肘部分の二重布、前ボタンが隠された比翼仕様などの特徴がある。(参考画像, waiper, 2024/09)

  • 【ビーフジャーキー】

    革パッチ と同義語。(参考画像, FINEBOYS, 2024/09)

  • 【PINK FLOYD】

    PINK FLOYDは1965年に結成され、デヴィッド・ギルモア、ニック・メイスン、リチャード・ライト、ロジャー・ウォーターズ、シド・バレットが歴代メンバーとして知られている。彼らはサイケデリック・ロックやプログレッシブ・ロックのジャンルに属し、幻想的なサウンドと哲学的な歌詞で多くのファンを魅了。特に「Wish You Were Here」「The Wall」「The Division Bell」などのアルバムは世界的に有名で、これらのプリントが施されたTシャツも非常に人気があり、5~10万円程度で取引されている。また、PINK FLOYDは音楽だけではなくアートワークでも定評がある。アートワークを手がけるのはヒプノシスというチームで、彼らは、レッド・ツェッペリン、ジェネシス、ブラックサバスなど、数多くのロックバンドのアートワークを手がけた実績がある。(参考画像, instagram)

  • 【Fashion Victim】

    主にアニメ系のプリントアイテムを主に発売しているブランド。「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」や「AKIRA/アキラ」、「ブラックジャックTシャツ」のTシャツが有名。近年ではFashion Victim製のTシャツは価格が高騰している。(参考画像, GREEN HEAVEN, 2024/09)

  • 【ファニー・ケイ・ビショップ】

    ファニー・ケイ・ビショップは、トーマス・ケイの長女で、PENDLETONウール製品ブランドの共同創設者クラランス・ビショップの妻。彼女は父親のビジネスに早くから参加し、運営と管理を学んだ後、父の助手になった。ファニーは結婚を通じて、製造と小売の融合によるビジネスの強化に大きく貢献し、その経験と知識はビショップ家の次世代に受け継がれた。

  • 【FOR CARE SEE REVERSE】

    1973年頃から1982年頃にかけて使用された後期バータグ に見られる表記。

  • 【49erジャケット】

    49erジャケットは、1950年代にPENDLETONによって市場に投入されたレディースアパレル製品で、瞬く間に大人気となった。このジャケットは、シンプルでカジュアルなスタイリングと本質的な価値を特徴とし、戦後アメリカの郊外生活という新しいライフスタイルに完全にマッチした製品。その成功は、PENDLETONのレディースアパレル市場への進出を確固たるものにした。(参考画像, Pendleton Woolen Mills, 2024/09)

  • 不均等V
    【不均等V】

    赤タブに記載されるブランド名のLEVISの「V」の文字の太さが不均等である「V」のこと。

  • 【フットボールT】

    アメカジの定番、「フットボールTシャツ」は アメリカンフットボールのユニフォームからインスピレーションを得ている。 特にチャンピオン製のものは古着市場で人気がある。(参考画像, instagram)

  • 【フリーダムスリーブ】

    1940~50年代に流行した短命に終わった幻の袖型。肩から袖にかけてのS字ラインが特徴で、腕の動きをより自由にするために開発されたが、生産効率の悪さから希少な存在となった。(参考画像, JELARD, 2024/09)

  • 【FREEPORT MAINE】

    L.L.Beanの本社がある地名。メイン州フリーポートのこと。この表記がトートバッグのタグにあるかどうかで、年代の特定ができる。90s~現行はこの表記がない。(参考画像, FERANTRACING, 2024/09)

  • フロントボタン
    【フロントボタン】

    フロントを閉めるための装置。リーバイスの501と505でフロントのディテールが異なる。501はフロントボタン、505はジッパー。また501はウエストサイズによってボタンの数が異なる。W29以下は4個、W30~W40は5個、W42以上は6個である。

  • Vステッチ
    【Vステッチ】

    Levi's501のトップボタン付近のステッチで、Vの形状をしているステッチのこと。501XXからBIG E前期までのディテールと言われている。(参考画像, Hands-on, 参考画像)

  • 【ブルースウェーバー】

    ブルースウェーバーは、ペンシルベニア州出身で映画制作を学んだ後、写真家として脚光を浴びた人物。1980年代にはカルバンクライン等の広告で革新的な男性ヌードを取り入れ、一躍有名に。映画監督としても成功し、アカデミー賞にノミネートされた。彼のフォトTにはヴィンテージ価値がつき100万円超えの商品も存在。「ウェーバー」というショップも存在。不定期のポップアップストア。このショップは古着にアートの価値を見出し、ヴィンテージTシャツのオークションも開催。彼の作品を含むレアアイテムを提供している。(参考画像, instagram)

  • 【ブルーベル社】

    1904年創業のブルーベル社は、ワークウェアの老舗で、ベルのトレードマークが象徴的。1947年にラングラーを立ち上げ、リーバイス、リーと並ぶ大手ジーンズブランドへと成長させた。マーベリックやデイビークロケットも同社のブランド。1986年にはVFコーポレーションに買収され、ブルーベル社としての活動は終了した。(参考画像, FERANTRACING, 2024/09)

  • 【ブロック体TM表記】

    L.L.Beanの77年以降のカタログで確認できる筆記体のタグ。77年のカタログから筆記体からブロック体に変更になる。ただし、76年~79年は移行期に当たるのか、カタログ内に筆記体・ブロック体が混合している。(参考画像, FERANTRACING, 2024/09)

  • 【PRE-SHRUNK】

    防縮加工を意味する。

  • 【プリティーランナータグ】

    1940年代に使用されていたランナーズタグ の呼称の一つ。(参考画像, FERANTRACING, 2024/09)

  • 【プレミアムウィーブ】

    1997年に発売された、究極のスウェットシャツ。その品質とデザインは、チャンピオンの長年にわたる熟練の技術を集約したもの。(参考, superdelivery, 2024/09)

  • 【プロダクツタグ】

    1967年頃から71年頃にかけて使用されたタグで、CHAMPION KNITWEAR CO..INC.からCHAMPION PRODUCTS INC.に変更されたことを特徴としている。(参考画像, チャンピオンマニアの視点, 2024/09)

  • 【ヘアオンハイド】

    1926年にLeeがジッパーフロントの101Zと共に採用したレザーパッチ。カウボーイたちになじみやすいように、毛の付いたカウハイドの革にブランド名を焼印したデザインである。(参考画像, marvins)

  • 【HBT】

    ヘリンボーンツイルの略で、ニシンの骨に似た形状の模様が特徴的な綾織り生地。この模様は、英語でヘリンボーン(ニシンの骨)と称され、その独特な外観が名前の由来となっている。日本では杉綾織とも呼ばれ、山型の連続した模様が杉の枝ぶりに見えることからこの名が付けられた。織り方は、タテ糸とヨコ糸を特定のパターンで交差させることにより、非常に頑丈で柔らかな風合いを持つ生地が生み出される。元々は旧式のワーキングユニフォームやミリタリーウェアで使用されることが多かったが、その耐久性と特徴的な見た目から、現代でも多くのファッションアイテムに採用されている。(参考画像, instagram)

  • ベルトループ
    【ベルトループ】

    デニムについているベルトを通す空間、またその空間を作る布。Levi'sのベルトループはオンセットオフセット。これによってモデル判別が可能。 

  • 【ペンドルトーンズ】

    1960年に結成されたあまり知られていないロックバンドで、後に「The Beach Boys」として名を馳せる。彼らはクラシックなPENDLETONのウールプレイドシャツから名前を取り、アメリカの若者文化の象徴となった。

マ行

  • 【マドラスチェック】

    マドラスチェックはインド南東のマドラス地方発祥のチェック柄で、天然染料で染めた先染めの糸を使うため、水洗いで独特な色合いが出る。明るい色合いが特徴で、主にカジュアルなシャツ地として使われる。(参考画像, BEAMS)

  • 右綾
    【右綾】

    右上がりに織られているデニムを指す。 一般的にデニムは右綾で織られており 代表的なものはLevi's。左綾に比べ色落ちがハッキリとした 大胆なエイジングをする傾向にある。 それは糸の撚り(より)と逆方向に織り込むことで 生地の目が詰まることから伸びづらく、 生地の凹凸が維持 されるため。(参考画像, IRON HEART)

ヤ行

  • 【山タグ】

    L.L.Beanの山タグ80〜90年代のものでバックスター州立公園にあるカターディン山のランドスケープデザインのこと。夜と朝のバージョンのカラーリングがある。(参考画像, トレファクスタイル)

  • 【山ポケ】

    山の形を模した五角形のポケットを「山ポケ」と呼ぶ。今ではヴィンテージシャツの特徴として知られているが、アメリカの老舗ワークウェアブランド:BIG YANKが、1940年代に自社製品のワークシャツにこのディテールを採用したことが背景にある。BIG YNAKといえばこの山ポケを出す以前からワークシャツに採用していた左右非対称ポケット(通称ガチャポケ)がある。数あるプロダクトの中でも、ガチャポケ、山ポケはBIG YANKの代表作であり、古着好きから人気が高い。(参考, US原宿)

  • 【ユーロリーバイス】

    生産国が米国であるヴィンテージ501の個体は数多く流通しているが、80sの欧州では、トルコ製やイギリス製、スペイン製などの501が流通。このような欧州で生産されたリーバイスをユーロリーバイスと呼ぶ。ユーロリーバイスでは、80s以降の個体でもヴィンテージに近い色落ちのものが多く見つかる。縦落ち個体などが散見される。真偽不明だが米国で使われなくなった染料を欧州では使用されためとも言われる。

  • 【ユーロヴィンテージ】

    ユーロヴィンテージは、1845年頃から1960年代のヨーロッパ製古着を指すと言われる。丸みを帯びた優しい印象のシルエットが特徴で、細かいレースやサテンの艶やかなディテールがあり、身体のラインに沿った細身のデザインと、ウエストを強調したスタイルが多い。1950年代以前の工業化前のアイテムに人気が集中、クラシカルなテイストが基本。近年、フレンチミリタリーのM47パンツがブームの火付け役となっている。

ラ行

  • RABART SWEAT
    【RABART SWEAT】

    1938年に特許を取得した幻のアスレチックシャツ「RABART」のこと。ChampionReverse Weaveの開発者フリードランドが生み出したこのアイテムは、当時はChampionブランドではなく、一部の通販カタログで短期間販売。デザインは動きやすさと縮み防止を重視、特徴的なショルダーとボディパターン、首元の大きなV字切り替えを採用。パテントナンバー付き襟ネーム、チャンピオン社のパテント取得を表記したネーム、左袖にCロゴワッペンがないなどの特徴がある。(参考画像, csbyivynavy)

  • 【ランナーズタグ】

    40年代のタグで、ランナーがプリントされたデザイン。プリティーランナータグ、デカタグとも呼称され、非常に貴重なタグとされている。50年代中期から60年代初頭にかけてのものは小文字ランタグと呼ばれ、60年代のものは大文字ランタグという呼称もある。(参考画像, FERANTRACING)

  • 【リジット】

    デニムの洗っていない洗っていない状態を表す。

  • 【リップストップ】

    リップストップとは、太い繊維を格子状に縫い込むことで、引き裂きや破れを防げるように強度を高めた生地のことである。一部が破れても、その太い繊維によって裂け目が広がらないようにできている。強度を必要とするミリタリーウェアに使用されルことが多い。1968年から製造された4thジャングルファティーグは代表的なアイテム。その他にもアウトドアウェアでも広く採用された。(参考画像, instagram)

  • 【リバースウィーブ】

    Championが特許を取得し、キング・オブ・スウェットと呼ばれるようになった製法。縦横逆の生地方向と両脇のリブ によって、横方向の縮みに対応し、独自の品質を実現。(参考画像, Begin)

  • 【リブ】

    冷たい風を防ぎ、暖かさを保つために、主に袖口と裾に使用される。リバースウィーブ では激しい動きに対応するためのデザイン要素としても採用されている。

  • リベット
    【リベット】

    デニムついている金属製のパーツ。英語では「rivet」と書き、鋲(びょう)を意味する。リベットは生地の裏側から尖った金具を貫通させ、表側から飛び出た部分を金具で固定した構造になっている。ジーンズの破れやすいポケットや股の部分を補強するために誕生。

  • 両面タブ
    【両面タブ】

    両面にLEVI'Sの刺繍が入る赤タブのこと。

  • 【Leeライダース】

    40年代後期から名称がカウボーイからライダースに変更された。より幅広いターゲット層を設定するための変更とされる。

  • 【レイジーSステッチ】

    Lee(リー)の特徴の一つであり、波線状のバックポケットのステッチ。リーバイスの商標登録されたアーキュエイトステッチに代わる形で1944年頃に導入された。このステッチは横向きの緩やかなSの形をしており、その名の由来となっている。カウボーイが牛に押す焼印や馬の口の形をモチーフにしているとも言われている。飾りではあるが、内側の補強布を留める実用的な役割も果たしている。

  • 【レインボーステッチ】

    Levi'sのステッチ に関する用語で、イエロー綿糸とオレンジのスパン糸を使用したステッチのこと。ベルトループやアーキュエイトステッチ に見られる。(参考画像, instagram)

  • レザーパッチ
    【レザーパッチ】

    革パッチ の同義語。

  • レジスターマーク
    【レジスターマーク】

    登録商標マーク。特定の国や地域において、その語句や記号がすでに商標登録されていることを知らせるためのマークのこと。Rを丸で囲んだ形状をしている。Levi'sのデニムにおいては、53モデルからレジスターマーク赤タブに付与される。1950年頃から確認される。リーバイスジーンズの赤タブ、リーやラングラーの革ラベルやブランドタグなどにみられる。

  • 【レタリング加工】

    Tシャツやスウェットシャツにナンバーや大学名をプリントする技術。大学側の「体育の授業で生徒に貸し出したウェアを管理回収する」というニーズに応え、Tシャツがアウターとして広く着用されるきっかけを作った。

  • 【ロングLボタン】

    1950年頃までのLeeのボタンに見られるデザインで、Lの文字が横に長く伸びている。(参考画像, 古着屋HamburgCafe)

ワ行

  • 【脇割り】

    アウトシーム内側の生地と記事を縫い合わせる縫製のこと。参考画像はこちら。脇割り縫いのことを指す。また、Levi'sの赤耳以降のモデルのことを脇割りということもある。(参考画像, Hands-on)

  • 【One Coach Tells Another】

    Championのビジネスはミシガン大学がチャンピオン社のアスレチックウェアを採用したことから始まった。高品質かつ手頃な価格で提供されるスウェットシャツがコーチ間の口コミを通じて全米の大学に広まり、「One Coach Tells Another」というスローガンが生まれた。

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