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66前期

ヴィンテージデニムの大定番 まずはこのモデルから知っていく

1974年~1977年に製造されたLevi’s 501を66前期と呼ぶ。ヴィンテージのLevi’sといえば、501XX、BIGEなどのモデルがあるが、それらより後に登場したのがこの66前期である。ヴィンテージならではの“縦落ち”をする最後のモデルともいわれる。他モデルよりも製造年が新しいことから相場も比較的安価である。そのためLevi’sのヴィンテージデニムをこれから楽しみたい方にとっては入門アイテムとしてもふさわしいモデルではないだろうか。

66前期の判別

66前期の価格情報

平均価格

62,838円

最低価格

3,278円

最高価格

550,550円

概要

製造された年代は、1974年~1977年。特徴的なディテールはフロントボタン裏刻印、フロントステッチ、ウエストステッチ、フロントポケット裏リベット、サイドシーム、赤タブ、バックポケット裏ステッチ、内タグ記載の縮率、スレーキ、紙パッチに見られる。

フロントボタン裏刻印は「2」「4」「6」「8」「16」の刻印で、「6」が代表的である。フロントステッチは並行、ウエストステッチはチェーン、フロントポケット裏リベットはアルミ製。サイドシーム赤耳赤タブsmall e。バックポケットはシングルステッチ。内タグ記載の縮率は8%。初期の個体の製造年月・工場は、スレーキスタンプで判別可能。紙パッチにはCARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENTのスタンプがある。

なぜロクロクと呼ばれるのか

新品に付属するフラッシャーに©️1966の記載があったため(©️はコピーライト)。"ロクロク"の製造期間はあくまで1974〜1977年であり、1960年代のラインではないことに注意。このようなズレが生じるのは一度作成されたフラッシャーが数年間にわたって使用されるという背景がある。フラッシャーのデザインに変更が入らない場合、当初のコピーライト年もまた変更されない。

66前期と後期の違い

最大の違いは色落ち。前期は天然インディゴ、後期からはインディゴに硫化水素が含まれるようになる。この影響で後期の色落ちはのっぺりした色落ちとなる。前期は明確な縦落ちが確認できる。なお74年頃の66前期初期は、後年と比較してより明確な縦落ちが見られる。後年になるに従い、色落ち加減がのっぺりしていく。また、前期は後期と比較して、綺麗にアタリが出る。

その他の違いはバックポケット裏、前期はバックポケット裏がシングルステッチ、後期はチェーンステッチ。

66前期と赤耳の違い

66前期は内タグの収縮率が8%、赤耳は10%。洗濯した場合、赤耳はより縮む。

66前期とBIG Eの違い

66前期はセルビッチ裏が片足のみシングル、BIG Eは両足シングル。

注釈

ボタン裏刻印に関する表記については推定となります。

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