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両面タブ
隠しリベットと革パッチが刻む歴史に埋もれたヴィンテージの革新
Levi’s 501XXの両面タブは1953-55年に生産された。赤タブの両側に「LEVI’S」表記がある希少なモデル。革パッチは縮み硬化した様がビーフジャーキーとも呼ばれる。当然、バックポケットを留めるのは、バータックではなく隠しリベット。1954年以降のディテールと言われるベルトループオフセットが特徴的。フライボタンの下地はブツブツで、ボタン内に記載のLEVI STRAUSのRは足長Rではなく通常R。
両面タブの判別
概要
製造された年代は、1953年~1955年。別名53モデルと呼ばれる。特徴的なディテールはバックポケット口の補強、フロントステッチ、ウエストステッチ、赤タブ、バックポケット裏ステッチ、アーキュエイトステッチ、パッチ、股カンヌキ(股部分のバータック(カンヌキ))、フライボタンの下地、ベルトループ、フロントボタン裏、サイドステッチに見られる。
バックポケット口の補強は隠しリベット。フロントステッチはVステッチ、ウエストステッチはシングルステッチ。赤タブは両面刺繍。折り目の部分にレジスターマークの刺繍が追加されている。Vの形状は均等V。バックポケット裏ステッチはシングルステッチでアーキュエイトステッチはイエロー。パッチは革パッチでLotに501XXの表記あり。ギャラ入りであるためEvery Garment Guaranteedの表記もある。股カンヌキは存在しない。フライボタンの下地はブツブツで、Rは通常R。ベルトループはオフセット。フロントボタン裏刻印は:::(ドット刻印)。サイドステッチは12cm程度と短め。
注釈
ボタン裏刻印に関する表記については推定となります。