ディテールの用語一覧
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【青耳】
Leeのセルビッチデニムの特徴である青耳は、リーバイスの赤耳と対を成す。これはデニムの端にある、織り込まれた色の線であり、Leeとリーバイスの製品を区別する方法として知られている。
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【足長R】
足長Rは、フライボタンに刻印された「LEVI STRAUSS & CO.」のRの文字の左足が長い特徴を指す。これは、1950年代中頃から1960年代後半までの501デニムに見られるディテール。
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【綾織り】
織物の一種で、経糸と緯糸が交差する際に斜めの線(斜文)を形成する織り方のこ。この織り方によって、生地に特有の斜めの模様が現れ、通常の平織りに比べて柔らかく、しなやかな仕上がりになる。綾織は、デニム、ツイル、ギャバジンなどの生地に使われることが多く、衣料品やインテリア用品に広く利用されている。
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【アーキュエイトステッチ】
リーバイスのデニムに見られる「アーキュエイトステッチ」とは、バックポケットに施されたアーチ状のステッチのことを指す。1874年から採用され、1943年に商標登録されたこのデザインは、ヒップポケットの裏に補強布を縫い合わせるためのステッチだったと言われている。形状は時代や製造過程で変化し、戦前戦後の1本針から2本針のミシン変更が影響を与えたと言われている。1本針の場合は縫い子さんのやり方によって、形状が変化するとも言われており、ヴィンテージマニアの好奇心をくすぐる。その他にも、ピッチ幅や色、素材(綿糸、スパン糸)、クロスするかどうかも特徴だ。また競合であるLeeも1943年以前、アーキュエイト型を使用していたが、リーバイスの専売特許取得後はレイジーSステッチを使用している。
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【インターロック】
裁ち目(布を裁断した部分やその端のこと)がほどけないように、縫い代(生地を縫い合わせる際に、縫う部分以外に確保しておく布の部分。参考)の裁ち目を巻く縫製方法。
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【大山】
サイレントWの形状のこと。1948年から50年代にかけて見られる形状は「大山」と呼ばれるほど山の部分が高い。
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【織り密度】
ある面積内にどれだけの糸が詰まっているかを表した指標。密度が高ければ糸がたくさん入っており、密度が低ければ糸は少ないことを意味する。
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【オンブレチェック】
オンブレチェックは色の濃淡が徐々に変化し、縞模様が交差して格子柄を作り出す柄で、境界がはっきりしないグラデーションチェック柄。1950年代のアメリカでバイカーやロッカーのカジュアルスタイルの象徴とされ、フランス語で「濃淡をつけた」または「くすんだ色の」を意味する。代表的なアイテムとしては60sの船タグTowncraftのアイテムがあり、10万を超えて取引されている(2024/09)。"にじんだ"マドラスチェックと混同されるケースがあるが、オンブレは縞模様の境界がはっきりしておらず、マドラスははっきりしている。印象についても対照的で、オンブレは反逆・ロックな印象を与え、マドラスは品格・アイビーな印象を与える。
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【OG-107】
OliveGreen, Shade No.107の略でオリーブグリーン(Olive Green)の頭文字と米軍のカラーコード、あるいはそのカラーを使用したコットンサテン製のシャツやパンツのこと。シャツについては、OG-107ファティーグシャツと呼ばれ、1960年代から1980年代にかけてアメリカ軍で広く使用された。シンプルなオリーブグリーンのデザインは、その後のミリタリーファッションに大きな影響を与えた。耐久性と汎用性の高さから、今日でも多くの人々に愛用されている。
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【オーバーロック】
裁ち目がほどけないように、縫い代の裁ち目を巻いて縫う手法。参考
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【隠しリベット】
デニムのバックポケット口の補強のために、裏側に隠して付けられているリベットのこと。Levi'sは1937年ごろにこの仕様を発表は、1966年ごろまで採用され、501XXの特徴の一つとなっている。1930年代Levi'sのライバルのLeeは、バックポケットの取り付け強化にリベットではなくバータック(カンヌキ)を採用し、鞍(くら)や家具を傷つけない特徴を宣伝していた。そこでLevi'sは1937年に顧客のニーズとライバルLeeへの対抗措置として、バックポケットの生地をリベットの上にかぶせ、剥き出しにならないようにしたと言われている。
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【片ミミ】
セルビッチが片側にのみあるデニム。特にLeeの101シリーズでよく見られる。
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【片面タブ】
片面にLEVI'Sの刺繍が入る赤タブのこと。
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【紙パッチ】
Levi'sのデニム、デニムジャケットに付属している紙のパッチ。
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【革パッチ】
Levi'sのアイテムに付与される革のパッチ。洗われることで革パッチは硬化してしまうため、革パッチが残っている個体は非常に少ない。革パッチは1955年までの仕様。53モデルを最後に姿を消す。同義語として、レザーパッチ、ビーフジャーキーなどがある。
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【ガスフラップ】
生地を継ぎ足してガスの侵入を防ぐミリタリージャケットやパンツ見られるディテール。ガス兵器に対しての防御策として考案された。兵士の中には、邪魔なので取ってしまう人もいたと言われている。
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【ガゼット】
衿ぐりにある三角形のパーツ。前Vや両Vなど、汗止めとしての機能や着脱時の伸縮を補強するための仕様。
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【生成り】
綿や麻など農作物の天然素材のありのままのことで、糸や生地は漂白や染色など、何も加えていない状態のもの(参考: 生地の森ブログ)。Leeの44-Jなどに使用されている。
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【逆アーキュエイトステッチ】
1943〜45年の大戦時期に、Leeのバックポケットに見られるディテール。Levi'sがアーキュエイトステッチの特許を43年に取得したことによる影響で、Leeがリリースした。(参考 JELADO 2022-12)
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【ギャバジャン】
ギャバジャンとは、綾織りのツイル生地=ギャバジン生地ことである。ギャバジンのブルゾンは、1950年代のビジネスマンたちがスーツで出勤したあとに着替える作業着として用いられていた背景から、1950年代を代表するファッションアイテムとなっている。
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【ギャラ入り】
ギャラが入っているパッチ。
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【ギャラ無し】
ギャラ が入っていないパッチ。
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【GRIPPER】
初期のジッパーデニムに見られるグリッパー。スコービル社のブランド。
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【CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT】
Levi's 501の紙パッチに記載されている表記。紙パッチのロットナンバー上部に押された衣類の内側に取り扱い表示があることを示す。1980年代の中頃まではスタンプ、以降は印刷に変わる。
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【月桂樹ボタン】
月桂樹の模様が入ったボタンのこと。元々はアメリカの軍衣料で使用されていたが、第二次世界大戦中には、物資不足を理由に、軍衣料以外でも採用された。Levi'sの大戦モデルでも使用されている。
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【小山】
サイレントWの形状のこと。60年代に見られる形状は「小山」と呼ばれ、山の部分が小さい。
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【サイドシーム】
デニムをはじめとしたパンツ側面のラインのこと。
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【サイドステッチ(Levi's)】
Levi'sのデニムの腰回りのステッチのこと。Levi's501XXの40s、50sの判別ポイント。原則、40sであれば長め、50sであれば短め。
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【サイレントW】
サイレントWとは、ラングラーのデニムのバックポケットやデニムシャツのフロントポケットに施された「W」形状のステッチのこと。このステッチは、ブランド名の頭文字である「W」を象徴している。1947年にブルーベル社によって立ち上げられたラングラーは、初期にはアーキュエイトステッチに似たデザインを使用していたが、1948年からはこの独自のステッチを取り入れた。年代によってWの形状には変化があり、1948年から50年代にかけて見られる形状は大山 、60年代に多く見られる形状は小山と称される。
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【先染め】
リーバイスの先染めは、デニム製品に独自の特徴をもたらす。先染めでは、織り上げ前に染色され、均一な色が糸に浸透。後染めと異なり、染色された糸と白糸で織られた先染めデニムは、グレーに退色していくのが特徴。残る色味からは、薄いグレーに変化する。
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【13スターボタン】
アメリカ独立時の州数である13個の星が刻印されているボタン。50年代頃まで使用されていた。ベイカーパンツ、HBTジャケットなどに付属する。
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【シングルステッチ】
裾をカットして三つ折りにして真っ直ぐ縫われたステッチ。Levi'sの501の文脈では、Single Stichiの略でSSとも呼ばれる。66前期以前のモデルのバックポケット裏ステッチは全てシングルステッチ。Tシャツの文脈では、袖と裾がシングルステッチだと、〜1990年代中頃までに生産された商品である可能性が高い。
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【Cマーク】
チャンピオンの頭文字をとったロゴマーク。全商品に付けられ、ブランドの象徴となっている。
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【ジェルトデニム】
1925年にLeeが採用したワークウェア用のデニム素材。動きやすさと強度の高さを兼ね備えた特徴がある。織り密度の工夫により機能性と耐久性を高めたデニム。
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【ジッパーフライ】
ジッパーフライは比翼(隠しボタンやジッパーを覆う布)の中にジッパーがあるものを指す。1925年に開発されたジェルトデニムと組み合わせたオーバーオールがジッパーフライの始まりであり、Leeではこれが有名なWHIZITの起源となっている。Levi'sであれば502、505などがジッパーフライデニムとして有名。
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【ジャカード・ブランケット】
ジャガード織りで作られたブランケット。ジャカード織りは、織りの技術で複雑な文様を生地に表現する方法。立体感と高級感があり、自由度の高いデザインが可能。PENDLETONの中心的製品。
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【スコービル社】
スコービル社は、デニムに必要不可欠な「リベット」、「ジッパーフライ」、「ボタン」などのパーツを製造する企業である。この会社は1802年にコネチカット州でスコービル・マニファクチャリング・カンパニーとして設立され、初期は米軍への鈴ボタンなどの納品を主な事業としていた。1900年代初頭にはリベットやジッパーフライ、トップボタンの製造に乗り出し、Levi's、Lee、Wranglerなどの著名なデニムブランドへの納入を始めたことで有名に。2013年には、国内服飾資材の大手、モリトジャパン株式会社が当社を買収し、連結子会社とした(2014/10, WWD, モリトがスナップボタンの名門米スコービルを買収)。現在ではモリト社を通じてスコービルブランドの製品が販売されている。
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【鈴ボタン】
鈴の形状をしたボタン。
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【ステッチ】
織物や編み物、刺繍などの「針り目」のこと。
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【Three B'sスウェット】
有名な作曲家Beethoven(ベートーベン)、Brahms(ブラーハム)、Bach(バッハ)の頭文字「B」にちなんで名付けられたスウェット。1960年代、米国のクラシック音楽ラジオ番組のキャンペーン用として、ビールメーカーが製作。大胆なデザインは画期的で、テレビや新聞、雑誌で取り上げられ、ファッション界で話題になった。
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【スレッドリベット】
Leeがバックポケットに採用した縫製。金属による補強ではなく、縫製によるX型の補強。カウボーイパンツの特徴的なディテールであり、サドルを傷つけないための配慮から生まれた。
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【スレーキ】
スレーキとは平織や綾織で織った生地。ポケットやパンツの裏に使用される生地。1970年代製のLevi'sのデニム(517など)には、スレーキにスタンプが施されていることがある。スレキとも呼ばれる。
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【ズレカン】
Levi'sのフロント部分の股カンヌキがずれた位置にあること。このディテールで1967年ごろの個体であると推定できる。
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【セットインスリーブ】
スウェットシャツやウールセーターから継承される代表的なショルダーデザイン。(参考:おしゃれ好きも意外と知らない「ラグランスリーブ」のお話)身頃と袖を別々に裁断し、組み合わせた袖型のことで、「普通袖」とも呼ばれる。リバースウィーブは、1940年代にこのデザインを採用した。
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【タイガーストライプ】
1950年代後半に東南アジアの密林での近距離戦闘用に南ベトナム軍が開発された迷彩柄(参考:Hi-smile)。ジャングルに適したこの迷彩パターンはベトナム戦争時にアメリカ軍も採用し、その後は、他の東南アジア諸国の軍でも採用された。ベトナムの宗主国であったフランス軍のリザード迷彩(参考:いつだってミリタリアン, 2023-12)がベースになったと言われている。
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【ダブルネーム】
Levi'sのパッチに二つのロット番号が記載されているモデルのこと。 501XX(501-0117)、501ZXX(502-0117)、551ZXX(505-0217)、557XX(70505-0217)で確認されている。
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【Wフェイス】
二枚の生地を重ね一枚の生地にしたもの。生地が重なっているぶん暖かく、昨今はコートなどアウターに使われることが多いが、ヴィンテージにおいてはWフェイス=スウェットと言えるほど歴史的にもその関係は古く1940年代頃にアスレチックウェア(所謂体操着)として着用されていた頃に防寒用として開発されたものであった。当初はスウェット素材同士を貼り合わせたものであったが、1950年代からは裏地にサーマルを使用したモデルも登場する。
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【吊り機】
約1000本以上の「ヒゲ針」を用い、熟練した技術が必要とされる丸編機。この吊職人の技によって生まれる生地は、特殊な編み針を使用し、ドイツのグロッツ・ベッケルト社が生産を続けている。吊り編みによるスウェットは、Champion、ループウィラーが有名。衣類の大量生産が進展する1960年代後半までは、Championのスウェットにも吊り編み生地が使用されていた。(Begin, 2020/11)
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【トゥウィッチラベル】
防縮加工を施していないLeeのレザーパッチを指す。特に古いモデルで見られる特徴である。(参考画像, waiper, 2024/09)
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【ドレンホール】
直訳すると水が抜ける穴。ジャングルファティーグジャケットのウエスト部分のポケットなどに見られる仕様。亜熱帯のスコールを想定して作られた。
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【ドーナツボタン】
中央部がくぼんだ形状の金属製ボタン(参考画像, VINTAGE CLOTHES BLOG, 2024/09)。1940年代中頃までに見られ、Levi's501の大戦モデルにおいては安価な月桂樹ボタンやフラットドーナツボタンと共に採用されている。
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【斜めe】
1940年代中頃までのLeeのタグに見られる特徴で、Leeの「e」が斜めになっていることから「転がりe」とも呼ばれる。(参考画像, hi-smile, 2024/09)
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【尿素ボタン】
尿素ボタンは、1920年頃にドイツで開発された、尿素とホルムアルデヒド水溶液の合成樹脂で作られたボタンである。成型が容易で大量生産に適していることから米軍では1930年代から1950年代にかけて広く使用された。尿素ボタンが使われた米軍の代表的なアイテムに「M-45 KHAKI CHINO TROUSERS」、「M-47 BAKER PANTS」や「U.S. NAVY DENIM SAILOR PANTS」がある。硬く、熱に強い特性のため、耐久性に優れており、実用性が高い。また、滑らかな手触りで光沢があり、高級感のある外観を備えているにもかかわらず、 比較的安価に製造できた。これらのデザイン性や歴史的背景から、現在でもヴィンテージ市場で高く評価されている。(参考画像, instagram)
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【ハチノス】
ジーンズの膝裏付近にできる皺、色落ちのことをハチノスと呼ぶ。その名前の通り、蜂の巣のような形状であることが由来となっている。長年着用されてできるこのシワは、歩き方や利き足の違いによって様々な表情で現れ、またブランドやモデルによっても違いを見せる。(参考画像, MOMOTARO JEANS, 2024/09)
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【バインダーネック】
Tシャツの首部分を強化するための2本針縫製法。この堅牢な縫製方法により、首周りの伸びを防ぐ。(参考画像, MOMOTARO JEANS, 2024/09)
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【バータック(カンヌキ)】
棒状の補強縫製のこと。棒=バーのような形状であることから「バータック」と呼ばれる。日本では閂(カンヌキ)などの呼び名もある。オーバーオールなど、金属リベットがあまり使われないワークウェアなどでも多く用いられる。Levi`sの場合、501XXと501を判別する際のポイントとなる。501 BIG Eで確認できる股カンヌキは、501XXでは存在しない。(参考画像, 私のリーバイス, 2024/09)
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【パッチ】
デニムの右後方ウエストバンドに付けられる「パッチ」は、主にブランドロゴや情報を示すためのもの。革製が一般的だが、素材はリーバイスの紙パッチやラングラー、リーのビニールパッチといった多様なものに及ぶ。素材の選択にはそれぞれ独自の理由がある。例えば、ラングラーのビニールパッチは鞍との癒着を防ぐため、リーのビニールパッチは革汁による生地の汚れ防止が目的で採用された。このように、デニムのパッチはブランドのアイデンティティを表すだけでなく、特定の実用的な問題を解決するための工夫も反映している。(参考画像, GQ JAPAN. 2024/09)
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【左綾】
デニムの織り方の一種で、LeeやWranglerに見られる。糸の撚り方向と同じ方向で織られ、柔らかくフラットな生地面が特徴。着心地がソフトである。(参考画像, JEANS SOMMELIER, 2024/09)
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【BIG E】
赤タブに記載されるブランド名のLEVISの大文字の「E」のこと。他には、1967年頃~1973年に生産されたモデルとしてBIG Eの意味もある。
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【不均等V】
赤タブに記載されるブランド名のLEVISの「V」の文字の太さが不均等である「V」のこと。
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【フリーダムスリーブ】
1940~50年代に流行した短命に終わった幻の袖型。肩から袖にかけてのS字ラインが特徴で、腕の動きをより自由にするために開発されたが、生産効率の悪さから希少な存在となった。(参考画像, JELARD, 2024/09)
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【フロントボタン】
フロントを閉めるための装置。リーバイスの501と505でフロントのディテールが異なる。501はフロントボタン、505はジッパー。また501はウエストサイズによってボタンの数が異なる。W29以下は4個、W30~W40は5個、W42以上は6個である。
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【PRE-SHRUNK】
防縮加工を意味する。
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【ヘアオンハイド】
1926年にLeeがジッパーフロントの101Zと共に採用したレザーパッチ。カウボーイたちになじみやすいように、毛の付いたカウハイドの革にブランド名を焼印したデザインである。(参考画像, marvins)
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【HBT】
ヘリンボーンツイルの略で、ニシンの骨に似た形状の模様が特徴的な綾織り生地。この模様は、英語でヘリンボーン(ニシンの骨)と称され、その独特な外観が名前の由来となっている。日本では杉綾織とも呼ばれ、山型の連続した模様が杉の枝ぶりに見えることからこの名が付けられた。織り方は、タテ糸とヨコ糸を特定のパターンで交差させることにより、非常に頑丈で柔らかな風合いを持つ生地が生み出される。元々は旧式のワーキングユニフォームやミリタリーウェアで使用されることが多かったが、その耐久性と特徴的な見た目から、現代でも多くのファッションアイテムに採用されている。(参考画像, instagram)
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【マドラスチェック】
マドラスチェックはインド南東のマドラス地方発祥のチェック柄で、天然染料で染めた先染めの糸を使うため、水洗いで独特な色合いが出る。明るい色合いが特徴で、主にカジュアルなシャツ地として使われる。(参考画像, BEAMS)
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【右綾】
右上がりに織られているデニムを指す。 一般的にデニムは右綾で織られており 代表的なものはLevi's。左綾に比べ色落ちがハッキリとした 大胆なエイジングをする傾向にある。 それは糸の撚り(より)と逆方向に織り込むことで 生地の目が詰まることから伸びづらく、 生地の凹凸が維持 されるため。(参考画像, IRON HEART)
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【山ポケ】
山の形を模した五角形のポケットを「山ポケ」と呼ぶ。今ではヴィンテージシャツの特徴として知られているが、アメリカの老舗ワークウェアブランド:BIG YANKが、1940年代に自社製品のワークシャツにこのディテールを採用したことが背景にある。BIG YNAKといえばこの山ポケを出す以前からワークシャツに採用していた左右非対称ポケット(通称ガチャポケ)がある。数あるプロダクトの中でも、ガチャポケ、山ポケはBIG YANKの代表作であり、古着好きから人気が高い。(参考, US原宿)
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【リブ】
冷たい風を防ぎ、暖かさを保つために、主に袖口と裾に使用される。リバースウィーブ では激しい動きに対応するためのデザイン要素としても採用されている。
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【リベット】
デニムついている金属製のパーツ。英語では「rivet」と書き、鋲(びょう)を意味する。リベットは生地の裏側から尖った金具を貫通させ、表側から飛び出た部分を金具で固定した構造になっている。ジーンズの破れやすいポケットや股の部分を補強するために誕生。
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【両面タブ】
両面にLEVI'Sの刺繍が入る赤タブのこと。
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【レイジーSステッチ】
Lee(リー)の特徴の一つであり、波線状のバックポケットのステッチ。リーバイスの商標登録されたアーキュエイトステッチに代わる形で1944年頃に導入された。このステッチは横向きの緩やかなSの形をしており、その名の由来となっている。カウボーイが牛に押す焼印や馬の口の形をモチーフにしているとも言われている。飾りではあるが、内側の補強布を留める実用的な役割も果たしている。
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【レインボーステッチ】
Levi'sのステッチ に関する用語で、イエロー綿糸とオレンジのスパン糸を使用したステッチのこと。ベルトループやアーキュエイトステッチ に見られる。(参考画像, instagram)
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【レザーパッチ】
革パッチ の同義語。
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【レタリング加工】
Tシャツやスウェットシャツにナンバーや大学名をプリントする技術。大学側の「体育の授業で生徒に貸し出したウェアを管理回収する」というニーズに応え、Tシャツがアウターとして広く着用されるきっかけを作った。
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【ロングLボタン】
1950年頃までのLeeのボタンに見られるデザインで、Lの文字が横に長く伸びている。(参考画像, 古着屋HamburgCafe)