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11MJZ
1956年から登場した『11MJZ』について。このモデルの特徴的な片ポケットは、モデルを見分ける最大のポイントであり、左右にはスラッシュポケットが備わっています。フロントプリーツの丸カンはWranglerを象徴するディテールです。トップのみボタン仕様となり、フロントはジッパーフライになっています。
11MJZにおける年代判別では、まずトップボタンに注目します。前期モデルではボタンホールを通して留める掛けボタンが特徴であり、後期モデルではスナップボタンとなっています。この他にも、カフス部分の仕様に違いがあり、前期はリベット留め、後期はバーダック(カンヌキ留め)となっています。これらのディテールは重要なポイントです。
11MJZは3種類のタグが存在します。
- 1956-1961年は「初期ブルーベル白タグ」
- 1961-1963年は「中期ブルーベル白タグ」
- 1962-1964年は「後期ブルーベル白タグ」
これらは11MJZの年代を特定する重要な要素です。
11MJZのフロントジッパーには、「棒TALON」と「GRIPPER ZIPPER」が採用されています。前期モデルでは主に棒TALONが搭載されており、後期モデルになるとGRIPPER ZIPPERに移行しています。
11MJZではアクションプリーツを取り入れ、背中には左右3本ずつのエラスティックバンドが施されています。これにより可動域が広げられ、運動量が確保されています。デザイン的な独自性とともに、実用性も兼ね備えたディテールです。エラスティックバンドの色も年代によって異なり、前期モデルではネイビー、後期モデルではグレーとなっています。
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