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24.03.22

Wrangler用語一覧

Wrangler用語一覧

【サイレントW】

サイレントWとは、ラングラーのデニムの独特のデザイン要素である。具体的には、ラングラーのデニムのバックポケットやデニムシャツのフロントポケットに施された「W」形状のステッチのことを指す。このステッチは、ブランド名の頭文字である「W」を象徴している。1947年にブルーベル社によって立ち上げられたラングラーは、初期にはアーキュエイトステッチに似たデザインを使用していたが、1948年からはこの独自のステッチ、サイレントWを取り入れた。年代によってWの形状には変化があり、1948年から50年代にかけて見られる形状は「大山」と呼ばれるほど山の部分が高く、60年代に多く見られる形状は比較的小さいため「小山」と称される。これらの特徴は年代判別にも役立つ。

【スコービル社】

スコービル社は、ジーンズに必要不可欠な「リベット」、「ジッパー」、「ボタン」などのパーツを製造する企業である。この会社は1802年にコネチカット州でスコービル・マニファクチャリング・カンパニーとして設立され、初期は米軍への鈴ボタンなどの納品を主な事業としていた。1900年代初頭にはリベットやジッパー、トップボタンの製造に乗り出し、リーバイス、リー、ラングラーなどの著名なジーンズブランドへの納入を始めたことで知られるようになった。2013年には、国内服飾資材の大手、モリトジャパン株式会社がスコービル社を買収し、連結子会社とした。現在ではモリト社を通じてスコービルブランドの製品が販売されている。

【パッチ】

ジーンズの右後方ウエストバンドに付けられる「パッチ」は、主にブランドロゴや情報を示すためのもの。革製が一般的だが、素材はリーバイスの紙パッチやラングラー、リーのビニールパッチといった多様なものに及ぶ。素材の選択にはそれぞれ独自の理由がある。例えば、ラングラーのビニールパッチは鞍との癒着を防ぐため、リーのビニールパッチは革汁による生地の汚れ防止が目的で採用された。このように、ジーンズのパッチはブランドのアイデンティティを表すだけでなく、特定の実用的な問題を解決するための工夫も反映している。

【ブルーベル社】

1904年創業のブルーベル社は、ワークウェアの老舗で、ベルのトレードマークが象徴的。1947年にラングラーを立ち上げ、リーバイス、リーと並ぶ大手ジーンズブランドへと成長させた。マーベリックやデイビークロケットも同社のブランド。1986年にはVFコーポレーションに買収され、ブルーベル社としての活動は終了した。

【レジスターマーク】

登録商標マーク。特定の国や地域において、その語句や記号がすでに商標登録されていることを知らせるためのマークのこと。Rを丸で囲んだ形状をしている。Levi'sのデニムにおいては、53モデルからレジスターマーク赤タブに付与される。1950年頃から確認される。リーバイスジーンズの赤タブ、リーやラングラーの革ラベルやブランドタグなどにみられる。

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