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【Lee】【アイテム紹介】やっぱりいい。「191-LB」で味わうヴィンテージの真髄
デニムジャケットの王道としては、やはりLee(リー)の「191-LB」を推したい。古き良きアメリカンワークウェアのエッセンスが凝縮されたこの一着は、季節の変わり目にこそ手に取りたいアイテムだ。その歴史やディテール、そして日本人の体型にフィットさせるサイズ選びまで、じっくりと紹介していこう。(画像は準備中。画像が気になる方はinstagramをチェック✅)
歴史に刻まれた「191-LB」の物語
1929年に誕生した「91-B」ジャケットに、防寒性を高めるためのブランケットライナーとコーデュロイの襟を追加したのが「191-LB」だ。型番の「L」は「Liner(ライナー)」を意味する。
1950年代初頭の初期モデルは三角タグを備え、その後も時代とともに進化を遂げる。ワークウェアとしての機能美と、ヴィンテージアイテムとしての価値が融合した逸品である。
素材とディテール:時代を超える魅力
デニム生地とブランケットライナー
- **デニム**:頑丈なコットンデニムを使用。着込むほどに味わい深い色落ちと風合いが生まれる。
- **ライナー**:初期はボーダー柄のウールブランケット、1960年代以降はナイロンのキルティングへと移行。ライナーの素材と柄は、年代ごとの個性を物語る。
- **コーデュロイの襟**:防寒性とデザイン性を兼ね備えたブラウンのコーデュロイがアクセントに。
年代ごとのディテールの違い
**フロントジッパー**
- *1950年代*:「GRIPPER ZIPPER」。
- *1960年代*:棒状の「TALONジッパー」。
- *1970年代以降*:大型の「デカTALONジッパー」。
**左胸のピスネーム(タグ)**
- *1950年代*:「Lee」の表記のみ
- *1960年代*:レジスターマーク(®)が追加。
- *1970年代以降*:「M.R.」の表記が加わる。
これら細部に宿る変遷は、ヴィンテージファンにとって宝探しのような楽しみだ。
サイズ選び:日本人の体型に合う一着を見つける
ヴィンテージアイテムは、その時代特有のサイズ感がある。特に欧米の古着は、日本人の標準体型にフィットしにくいことも。そこで、「191-LB」を選ぶ際のポイントを実例から押さえておきたい。
170センチ60キロ着用
60’s
SIZE 44
着丈65.5 肩幅52 身幅64 袖丈60
(参考, magnets, Lee 191-LB!!, 2017/01)
175センチ69キロ着用
70-80’s
SIZE 不明
着丈72 肩幅50 身幅65 袖丈62.5
(参考, FORT, 【VINTAGE】70-80s Lee 191-LB Denim Jacket "Very Good Fade)
173センチ着用
60’s
SIZE 38
着丈63 肩幅45.5 身幅56 袖丈61
(参考, mushroom, Lee 191-LB DENIM WORK JACKET(38 REG)
ただし、個体差が大きいため、あくまで参考程度に。
着こなしの提案:ヴィンテージを日常に取り入れる
ミニマルなデニムオンデニム
上下を同系色のデニムで統一し、インナーに白いTシャツやタートルネックを合わせてクリーンにまとめる。足元はレザーシューズで上品さをプラス。(参考, nobupapas, 画像のデニムジャケットはsugarcane)
カラーで遊ぶワークスタイル
「191-LB」にベージュのチノパンを合わせ、アースカラーで統一感を。(参考, xx1.keiz)
レイヤードで季節感を
ブランケットライナーを活かし、インナーに厚手のニットやフーディーを重ね着。異素材の組み合わせが立体感を生み出し、こなれた印象に。(参考, ib_yujiro_kawarazaki)
自分だけの「191-LB」を見つける楽しみ
一着一着が異なる表情を持つのも、ヴィンテージの醍醐味。色落ち具合、ステッチのほつれ、ライナーの柄――それらは前の持ち主たちの歴史を物語っている。
購入時のポイント
- **信頼できるショップで探す**:ヴィンテージ専門店や評価の高いオンラインショップがおすすめ。2ndStreetやNEXT51(PR)などで販売されている(2024/09現在)。もしショップ販売アイテムで物足りなさを感じるのであればメルカリ(PR)での購入も要検討。
- **コンディションを確認**:ダメージも味わいの一部だが、破れや汚れが気になる場合はリペア可能かチェック。
- **予算を設定**:年代や状態によって価格は様々。自分の予算内で納得のいく一着を見つけたい。現状の市場価格は24,256〜135,000(参考, メルカリ, 2024/09)
まとめ:時代を超えて愛される一着
Leeの「191-LB」は、ただのデニムジャケットではない。その背後には、労働者たちを支えた歴史や、職人たちのこだわりが感じられる。ヴィンテージアイテムを身に纏うことで、過去と現在を繋ぐ特別な時間を楽しむことができる。
まもなく秋、この季節、新たな相棒として「191-LB」を迎え入れてみてはいかがだろう。きっとあなたのスタイルに深みと個性をもたらしてくれるはずだ。
やっぱりいい。時を超えた名品と共に、日常に特別なひとときを。