01 Magazine
24.03.21
【PENDLETON】【ブランドの歴史】PENDLETONって何?
PENDLETONって何?
PENDLETONは、アメリカのウール製品とアパレルを中心とする高品質なブランドである。このブランドは、特にその色鮮やかな柄と優れた耐久性で知られており、アメリカ先住民文化との深い繋がりも持つ。
創業契機
1863年、イギリス出身の織工トーマス・ケイは、夢を追い求めてオレゴン州へと旅をした。彼は、羊の飼育とウール生産に適した条件を求め、アメリカの新しい州であるオレゴンへ向かった。そこで彼は織物工場の運営に携わり、1889年には自身の工場をオレゴン州セイラムに開設した。この謙虚な始まりが、アメリカン・サクセス・ストーリーへと繋がる。
創業者の出会い
トーマス・ケイは、織物製造と小売業の家族を結びつける形で事業を始めた。彼の長女ファニーが織物小売業者のC.P.ビショップと結婚し、製造業と小売業の両方の知識を結集させることで、Pendleton毛織工場の基礎を築いた。
成長
ケイの孫たち、ビショップの3人の息子に事業が引き継がれた。彼らはオレゴン州ペンドルトンに工場を設立し、「ペンドルトン・ウーレン・ミルズ」と名付けた。彼らはアメリカ先住民の交易ブランケットの製造を始め、その後、ファッションアイテム用の新たな軽量ウールを開発し、ウールシャツの製造に成功した。これがペンドルトンの飛躍のきっかけとなった。
レディースアパレルへの進出
1950年代、Pendletonはレディースアパレル市場に進出し、特に「49erジャケット」が大成功を収めた。これは戦後アメリカの新しいライフスタイルに完全にマッチした製品であり、Pendletonのレディースアパレルの地位を確固たるものにした。
時系列
- 1863年: トーマス・ケイがアメリカに渡り、オレゴン州で織物工場の設立に参加。
- 1876年: トーマス・ケイが事業を独立し、ファニーがC.P.ビショップと結婚、アパレル製造業ファミリー誕生。
- 1909年: ビショップの息子たちがペンドルトンに工場を設立。
- 1912年: 色鮮やかな柄のアメリカ先住民交易ブランケットの製造開始。
- 1924年: ヴァージンウールを用いたシャツの製造開始。
- 1929年: メンズアパレル全般の展開開始。
- 1949年: レディースアパレル全般の展開開始。
- 1960年: 洗濯可能なウールの開発成功。
- 1999年: ブランケット誕生90周年など多くの節目を迎える。
- 2023年〜: 「ハーディング」パターン誕生100周年を迎えるなど、進化は続く。
PENDLETONは、その長い歴史と伝統を守りながらも、常に革新的な製品を市場に提供し続けている。今日もなお、ビショップ家の指導のもとで成長し続けている。