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【Levi's】【ブランドの歴史】Levi'sって何?
Levi'sって何?
Levi'sは、アメリカ合衆国の衣料品ブランドであり、特にデニムで世界的に有名である。創業者リーヴァイ・ストラウスにちなんで名付けられたこのブランドは、デニムの発明者として広く認知されている。1853年にサンフランシスコで創業して以来、耐久性が高く、スタイリッシュなデニムウェアを提供し続け、多くの人々から支持を受けている。
創業契機
Levi'sの創業契機は、カリフォルニア州サンフランシスコでのゴールドラッシュ時代に遡る。この時期、リーヴァイ・ストラウスは金鉱夫たちが使用する頑丈で耐久性のある作業着の需要に注目した。彼は、テントや馬車のカバーに使われる頑丈な帆布を使って、初めてのデニムを作り出した。これが、現在我々が知るデニムの起源となる。
創業者の出会い
リーバイスとジェイコブ・デイビスの出会いは、デニムというアメリカ文化の象徴を生み出すきっかけとなった。デイビスはネバダでテイラーショップを経営し、リーバイス・ストラウス社から購入した生地を使って労働者向けの丈夫な衣類を製作していた。彼が考案した銅リベットを用いた補強技術は、労働者たちから高い評価を受けた。
この技術の潜在的価値を認識したデイビスは、特許申請の費用を分担することを提案し、リーバイ・ストラウスに手紙を送った。ストラウスはデイビスの提案に同意し、二人は共同でリベットに関する特許を取得した。この共同作業がジーンズ誕生の基礎となり、二人の創造性と事業への貢献は、後にリーバイスブランドを象徴する製品へと発展した。
二人の創業者はユダヤ系移民としてアメリカに渡り、異なる背景を持ちながらも、新たな事業で大きな成功を収めた。デイビスの技術的な発明とストラウスの事業戦略が結びつき、世界的に愛されるアイコン的な商品が誕生したのである。
成長
Levi'sの成長は、デニム製品の革新によって加速された。特に、リベットを使ったポケットの強化は、デニム製品の耐久性を大幅に向上させ、労働者からの信頼を獲得した。それ以降、Levi'sはデニムのスタイルと機能性を追求し続け、幅広い製品ラインを展開してきた。また、ブランドはマーケティング戦略にも力を入れ、音楽やカウンターカルチャーとの関連性を強調することで、若者文化の象徴ともなった。
デニムの革新と耐久性
Levi'sは、デニムの耐久性と革新に重点を置いている。リベットを用いたポケットの強化や、様々な洗い加工技術の開発など、常に製品の質の向上を図っている。
ブランドとカルチャーの融合
音楽イベントやアートプロジェクトへの参加を通じて、Levi'sはブランドのイメージをカルチャーと密接に結びつけている。これにより、ただのデニムブランドではなく、ライフスタイルを提案するブランドとしての地位を築いている。
時系列
- 1829年: 創業者リーバイ・ストラウス、ババリア(現在のドイツ)のバッテンハイムに誕生。
- 1853年: リーバイ・ストラウスは、ゴールドラッシュに湧く米国サンフランシスコに、ドイツからの移民としてやってきた。リーバイ・ストラウス&カンパニーの前身となる雑貨商を開業し、金鉱で働く人々の声を聞き、キャンバス地を使った丈夫なワークパンツを商品化。その後、素材はデニムに変更され、色もインディゴ・ブルーが採用された。
- 1873年5月20日: パンツの耐久性を高めるための工夫を重ねていた時、リーバイ・ストラウス&カンパニーと取引のあった仕立屋のヤコブ・デイビスが、リベットで補強するというアイデアを思いつく。両者は共同で「衣料品のポケットの補強にリベットを使用する方法」に関する特許を取得。この時、デニムが誕生。
- 1886年: リーバイス® の象徴であるツーホース・マークが、ジーンズの頑丈さを示すレザーパッチとして誕生。
- 1890年: 品番統制により、ロットナンバーとして「501」が、初めて商品に付けられる。これにより、すべてのデニムの原点501®が誕生。
- 1915年: アモスケイグ社に代わりコーンミルズ社の生地が使われるようになり、リーバイス®はコーンミルズ社のデニム生地を独占的に使う「ゴールデンハンドシェイク」と呼ばれる提携を結ぶ。
- 1918年: 初の女性向け商品として、快適で働きやすい衣服「フリーダム・オール」を発売。
- 1933年: シンチバックとサスペンダーボタンそしてベルトループが導入され、様々な穿き方が可能になる。
- 1936年: トラッカージャケットTYPEⅠが誕生。初のコーンミルズ製レッドセルビッジのジャケットで、労働者の非公式な制服となる。
- 1940年: 西海岸の大学で、デニムの流行が始まる。
- 1944年: 第二次世界大戦勃発によりディテール変更を余儀なくされる。政府が資材節約のため全ての衣料品メーカーに商品を簡素化することを要請。
- 1945年: デニムが全米で大流行。これは、第二次世界大戦中にリーバイス®ブランドの名声と品質の高さが、東部の兵士たちにも伝わったためである。
- 1947年: 第二次世界大戦が終結。戦時中に取り除かれたリベットも再び打ち込まれ、ペンキで描かれていたアーキュエットもステッチに戻される。
- 1953年: トラッカージャケットTYPEⅡが登場。
- 1954年: 初めて東海岸での販売を開始。ジッパーフライを採用した501ZXXが登場。
- 1966年: バータックと“Big E” レッドタブを併せ持つモデルが登場。
- 1967年: トラッカージャケットTYPE Ⅲが登場。現在のデニムジャケットの原型となるデザインが導入される。
- 1969年: ニューヨーク郊外で「ウッドストック・ミュージック&アートフェア」が開催され、集まった50万人の若者の多くがリーバイス®デニムを着用。
- 1985年: シルバータブシリーズが発売。
- 1992年: 日本で、デニムの60年代モデルの復刻版「501®XX」を発売。
- 1999年: 世界初の3D Construction(立体裁断)“デニムであるリーバイス®レッド(Levi’s® RED)を継承し、リーバイス®のアイコンである501®をRe- Engineered(再構築)した、全く新しいデニムとしてリーバイス® エンジニアード・デニム™ (Levi’s® Engineered Jeans™)が誕生。
- 2013年: ブルーデニム生誕140年を迎え、リーバイス®ブランドのアイコンである501®のシルエットをアップデートし全世界で発売。
- 2015年: リーバイス®のアイコンである501®をテーパードレッグに仕立てた501®CT(現在は501®TAPERとして販売)が登場。
- 2017年: 501®のクラシックなディテールは残しながら、現代的な細身のスキニーレッグに仕立てた501®skinnyが登場。世界中で大ヒットを記録し501®ファミリーの一員に加わる。
- 2019年: リーバイス® エンジニアード・デニム™ (Levi’s® Engineered Jeans™)の誕生20周年を迎え、現代にモダナイズした新モデルが登場。
代表的なヴィンテージアイテム
BIG E 後期
70505
501 先染め
1980年代後半から2000年前半にかけて、アメリカ国内で生産された後、2000年頃からは南米製に移行したリーバイスのブラックデニムパンツ『501』。この時代を象徴するアイテムは、先染め技術により独特の経年変化を実現。特に、白の横糸を用いた先染めブラックデニムは、着用と共に外側の黒が徐々に落ち、内側の白と混じり合い、独自の美しいグレー色へと変化する。これは後染めでは得られない、先染めならではの魅力です。商品はこちら。 ※ こちらは広告です。
参考
- Rakuten. LEVI'S リーバイス 70's 501 66 Big E デニム 過渡期モデル 刻印6 グッドコンディション 実寸W30インチ USA製 三国ケ丘店 ITTEINMAL27E 【中古】 RM2793H, (参照 2024-04-03).
- Rakuten. Levis リーバイス 60s 70505-0217 BigE 4th デニム ジャケット インディゴ 65% 詳細参照(38位) 60年代 vintage ヴィンテージ 古着 アウター Gジャン ブルゾン【メンズ】【中古】【K4045】, (参照 2024-04-03).
- Rakuten. 極美品 1995年製 USA製 リーバイス 501 後染めブラック ジーンズ 実寸W36 L29 サルファブラック アメリカ製 ビンテージ D149【中古】【古着】【メンズ】【通販】【BPL】, (参照 2024-04-03).
- Men's-EX. リーバイスの「70505」ビッグE【西口修平の大人のヴィンテージ入門】, (参照 2024-04-03).
- Hi-Smile. 90's Levi's 501 先染め ブラックデニムパンツ “MADE IN USA” pt−1684, (参照 2024-04-03).
- JELADO. "2人の男の物語", (参照 2024-04-04).
- MY LEVIS 501. "ジーンズ誕生の元となるリベット特許を発明したJacob Davis", (参照 2024-04-04).
- MY LEVIS 501. "リーバイストラウスとヤコブデービス", (参照 2024-04-04).