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【古着のトリセツ】日本人はいかにしてヴィンテージ古着に価値を見出したのか-- ヴィンテージ古着の起源に迫る!! --
日本人はいかにしてヴィンテージ古着に価値を見出したのか?
アメリカ古着のルーツは、戦後の物資不足下に大量の古着や軍の払い下げ品が
日本に輸入されたことまで遡る。戦後復興期に頑丈なミリタリーウェアは
作業着として重宝がられた。当時は日用品として使用されていたため
ファッションとして浸透はしていなかった。
作業服として着用されていた古着への風向きが変わってきたのは1980年代に入ってから。
既にアメリカ古着は認知され、渋谷や原宿では古着屋がオープンしていたが
現在のようにヴィンテージとしての高価な価値はついてはいなかった。
当時の日本はバブル経済に沸き『DCブランド』が台頭していたが、
そのカウンターカルチャーとして『渋カジ』が登場することになる。
『渋カジ』の流行がその後のヴィンテージブームに繋がる 。
『渋カジ』から第一次ヴィンテージブームへ!
1990年代に入ると徐々にヴィンテージのディテールや歴史が
解明され、希少性の高いアイテムに注目が集まるようになる。
世界的にはヴィンテージ古着に対する注目度はまだまだ低く
日本国内で醸成されている文化であった。
ヴィンテージブームは1990年代から過熱を見せ、そのトレンドとともに古着屋も増加。
ファッションアイコンや芸能人もヴィンテージ ファッションで身を包みメディアに登場していた。
1997年頃まではヴィンテージブームが席巻し、1980年代では2万円ほどで販売されていた
501XXのデッドストックがピーク時は120万円で販売されるようになった。
しかし、その後はブームも落ち着き第一次ヴィンテージブームは終焉を迎える 。
第ニ次ヴィンテージブーム到来!
そして再びヴィンテージ古着に注目が集まっている。
1990年代に熱視線を集めた所謂トゥルーヴィンテージと呼ばれており、
古着の価値は高騰の一途を辿っている。1980〜1990年代に日本人によって解明され
年代ごとにカテゴライズされ価値がつけられた、これらのヴィンテージは日本だけに
とどまらず全世界から注目を集めている。
2010年以降はSNSの発達により、海外でも評価が高まることとなる。
インターネットによる多国間取引が活発となったことやアジア圏(タイやマレーシア)の富裕層も
マーケットに参入し投機目的で購入されていることも相場高騰に影響している。
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