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1922モデル
デニムが歴史になった年。1922年の501XX
1922年、Levi’s 501XXはデニムの新たな時代を切り開いた。しかし、不況の影響で生産数は少なく、現存する個体はほぼない。アモスケイグ社からコーンミルズ社へ生地供給が移行し、9オンスデニムを採用。ベルトループが加わり、赤タブはまだなく、剥き出しリベットがその無骨さを物語る。消えたはずのデニムは、シルエットや色落ちにその存在を刻み、今も語り継がれている。見つけたら、それは奇跡。
概要
Levi’s 501XXは、1922年から1967年頃まで製造され、ヴィンテージデニムの中でも特に高い人気を誇るモデル。特に戦後の1947年以降のモデルが流通量としては多いが、1920年代のものは生産数が少なく、現存する個体も極めて希少である。
製造背景と希少価値
1922年のアメリカでは、世界恐慌前の不況の影響を受け、デニムの生産数も少なかった。そのため、当時製造された501XXの現存数は極めて少なく、コレクター市場では高い価値を持つ。
生地
ディテール
- ベルトループが追加される
- 赤タブは未搭載(赤タブは1936年9月1日より導入)。
- バックポケットのリベットは剥き出しリベット。
- その他、サスペンダードーナツボタン、バックストラップ、カモメステッチ、バックル SOLIDEなどの特徴もある。
501XXの後継モデルと変遷
- 1936年:赤タブの導入。
- 1947年:戦時中の仕様からリベットやアーキュエイトステッチが復活。
- 1955年:シルエットがよりルーズになり、501ZXX(ジッパーフライモデル)が登場。
- 1967年:501XXの名称が廃止され、501に移行。
501XXと現代ファッション
501XXは、ヴィンテージデニム市場において高い評価を受けており、そのデザインや色落ちの特徴は現代のデニムブランドにも影響を与えている。特に2022年には、コムデギャルソン・ジュンヤワタナベマンのコレクションにおいて、501XXのデザインが転写プリントという形で取り入れられた。